1級キャリアコンサルティング技能検定の実技面接試験について、

思いがけない質問をいただくことがあります。

 

ひとによって気になるところが異なることは当然だと思いますし、

試験の情報に関して特に敏感になっていることもあるのかもしれません。

 

よく聞かれることのひとつに、

「普段、私は〇〇分野で仕事をしているのですが、

1級実技(面接)試験実施概要に『民間の相談機関において実践』と記されているので、

そのように自分が成り切って演技した方がいいのでしょうか?」

といったものがあります。

 

要するに普段のありのままではダメなのか??

といった類の質問ですね。

 

確かに、公開されている過去のロールプレイケースを確認してみると、

実技(面接)試験実施概要に、

「民間の相談機関等において」とか、

「事例指導の役割を担っていると仮定」という記載が確認できます。

※今に始まったことではなく、以前から上記のような記述はありました。

 

私自身は全く気にしないというか、

「民間の相談機関等」と書かれているのですから、

「等」という意味合いを自分の都合で受け止めてもいいのではないかと思います。

 

「民間の相談機関」で活動していると言わなければ試験結果が不合格になるのか、

そんなことはないでしょう。(たぶん…)

 

これまで1級合格者が全員「民間の相談機関」で活動していると自ら演技しているわけではなく、

ありのまま普段の自分の活動分野等を言葉にしていることの方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

少なくとも私の周囲では普段のまま試験に臨んでいる方ばかりです。

 

もし事例指導の実践を行なっていないのであれば、

「普段から事例指導を担っています」とわざわざ表現する必要もないでしょう。

また実際にスーパービジョンや事例指導を実践でおこなっているとしても、

そうしたことは相手から聞かれなければ伝えることもないかな…とも思います。

※もし相手が聞いてきたら伝えたらいいのではないでしょうか。

 

ましてや、日頃から事例指導を行っていないのであれば、

自己呈示する必要はないと思います。

 

いずれにせよ、当日目の前にいる事例相談者に注意を向けて、

何が一番しっくりくるのか、改めて考えてみることが特に大事なのかもしれません。

私が思うのは、

相手を思う自分らしい振る舞いが何より大切なのではないかということです。