本日は冬至。

一年で太陽が出ている時間が一番短い日であるとのこと。

今日のこの日を一年の始まりとすることもあったそうで、

ある意味、神秘的な一日だと感じます。

 

さて、本日から3日間横浜で、

1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座を開催いたします。

今朝の横浜は晴れています。

受講者の皆様、会場までお気をつけてお越しください。

 

今日から3日間、令和6年の最終講座プログラムとなります。

受講いただける皆様にとって素敵なクリスマスプレゼントになるよう、

精一杯努めてまいりたいと存じます。

ご一緒に学びましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

 

今回の記事タイトルですが、

《そりゃそうだよ》と考えた方もいらっしゃるのではないかと想像しています。

 

一方で、ここ数回の記事でも触れてきたように、

「AかBか、◯か×か」といったようなことで思い悩む方も存在することがあります。

 

ものごとに対して何事でも複数の見方があるのだという認識。

これは意外と持つことができない場合もあるのではないかと思います。

 

しかし、実際にはこの認識を持つことが難しいこともあります。

 

例えば、

ひとの言うことが整合性を欠いているように感じるとき、

つい「正解」や「一貫性」を求めてしまうことはありませんか。

 

整合性が取れないとどうしても不安や混乱が生じ、

つい解決策を見つけようと焦ることもあります。

 

実際にはすべてのものごとが単純で一貫性があるわけではなく、

異なる視点を持つことで見えてくるものがあることも多いです。

これはキャリアコンサルタントの方であれば大なり小なり、

他者支援等で体験学習していることと思います。

 

ある問題等に対し「これはこうあるべきだ」と思っても、

他の立場や状況から見ると、全く異なる見方があることに気づくことがあります。

 

ビジネスや人間関係においても、相手の立場や背景を理解することで、

自分の思考が広がり、解決策が見えてきたり、違ったアプローチを思いついたりすることがあるのです。

 

複数の見方を持つことは、自分の偏見、自己中心性に気づく手助けにもなります。

自分の意見が唯一の正解ではなく、他の視点も大切だということを意識することで、

よりバランスの取れた判断ができるようになるのだと思うのです。

 

もちろん、

すべての問題に対し「いろいろな見方がある」と受け入れること。

これは簡単ではありません。

 

特に、感情が強く関わるような場合や、自己の信念が強い場合、

複眼的な認識を持つことが難しいこともあります。

 

だからこそ、そうした状況の中でも「複数の視点がある」という前提を持つことで、

心に余裕が生まれ、より建設的な思考ができるのではないでしょうか。

 

結局のところ、ものごとをしなやかに柔軟に捉える力は、

意図せずしても、自然体での問題解決能力や人間関係改善に繋がる大切な力だと思います。

 

これを時間の中で持つことで、

状況や問題を多角的に捉えることができ、

視野が広がり、柔軟な思考ができるようになるのだと思います。

 

事例指導者の役割のひとが事例相談者の未熟さや失敗を指摘したくなるのは、

そうした心得や態度が少しだけ弱い状況にあるのかもしれません。

正義感みたいなものがやや強すぎるということもあるのかもしれません。

自己をどのように認識できるかによって、大きな変化があるようにも考えます。

 

指導レベルキャリアコンサルタント(1級キャリアコンサルティング技能士)の共通の合意点として、できる限り養っていきたい人間観にもなるのではないかと思っています。