先ほど大阪へ移動いたしました。
今朝一番の飛行機で福岡から伊丹へ飛び、
現在大阪市内に到着したところです。
今朝の福岡空港の様子✈️
小さな飛行機なので空港内をバスで移動して搭乗しました。
明日から2日間、
大阪会場にて1級キャリアコンサルティング技能検定実技面接試験対策講座を開催いたします。
受講者の皆様にお会いできることを心より楽しみにしております。
さて、第14回1級実技面接試験のケース概要はすでに受検者の方のお手元にあるかと思います。
現在公開されている過去問のケースと同じフォームであれば、
3つのケースが掲載されていて、
全てのケース概要において「相談者が相談したこと」と「キャリアコンサルタントが相談したいこと」が記されていると思います。
ロールプレイ演習時に時折観察することに、
「相談者が相談したこと」を過剰に想像して詳細に作り込んでいたり、
「キャリアコンサルタントが相談したいこと」を自己の経験値などから作り込んでいたりすることがあります。
このようなケースを使って練習を重ねていると、
もしかしたら練習した分だけ思い込みが強化されていくこともあるのかもしれません。
いろんなことを想定して考えてみることは必要なことだと思います。
少なくとも生成AIなどに試験問題を読み込ませる等の倫理観が疑われるような行為は完全にNGですが、
自分自身の中から経験値や価値観などを総動員させながらうみだされていくシーンを、
いろんな角度から考えてみることは学びにつながることもあるのかもしれません。
一方、そうしたものを他の受検者の方にいつのまにか押し付けてしまったり、
思いのほか強い印象を刷り込むようなケースつくりや役づくりは、
そもそも事例指導の実技演習にはなりません。
これは単にケースをみているだけで、
事例相談者を理解していこうとする態度が弱くなるのだと思います。
また感覚が似た者同士で集まれば集まるほど、
そうしたものの見方が偏っていき強化されてしまうこともあるようです。
受検準備に向けたロールプレイ演習において、
ケースの内容を語るひと(事例相談者役の方)は、
そこに今の自分が映し出されていることを意識することが必要ですし、
無意識のうちにケースの内容に自身の特徴等が表れていることなどを知る必要もあると思います。
過度に困難なケースをつくりだしたりイメージしている場合、
それは自分の今の状態から導き出されていることもあるのかもしれません。
それを演習時に他者に求めるのは少し違うのではないかと考えるのです。
勿論、お互い学びとして発展することもあるので、
相手もオッケー、自分もオッケーのそれぞれが健康な状態をもって、
相互による対話を醸成させていく演習を積み重ねていくことが大事なのだと思うのです。
つまり、ケースの内容など、
当日事例相談者の方に会ってみなけりゃわからないということ。
勝手な解釈で作り込むことは避けたいものです。
そうしたことより、どのようなケースであれど、
その担当者である多様な事例相談者への理解に集中できる実技演習を磨いていく必要があるのではないかと考えます。
お手元の試験ケース概要とは全く関係ないもので演習を繰り返している方が、
実際の試験のとき、事例相談者役の方の話に集中できる新鮮な場づくりをする力に役立つこともあるのだと思います。
1級は事例指導者が相談者の対応を行うわけではありません。
事前にケースのことなどあれこれと考えなくともよいのかもしれませんね。