今夜は19時からオンラインで1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座
「論述編」を開催いたします。
定員数を25名様にしていて満席の予約をいただいております。
本日ご参加いただく予定の方へ、
今朝ダイレクトにメールで事例を各受講者様へお送りしております。
今夜、学習素材として使用するCVCLABオリジナルの架空事例(論述模擬事例)となりますので、なるべく目を通していただき、
今夜のGW等で活発な意見交換等を行っていただけたら幸いです。
試験当日の論述問題は時間との勝負でもあります。
初見事例をその場で読み取り(掴み)、
同時に事例相談者の立場になって感じることができるかどうか、
そこが指導レベルキャリアコンサルタントの諸活動の醍醐味にもなるのだと思います。
今夜150分間、ご一緒に学んでまいりましょう!!!
予約をいただいた方とお会いできることを楽しみにしています。
さて、本日のテーマですが、
問3 相談者を支援するために必要なネットワークは何か。相談者の置かれた環境への働きかけについて関係機関や関係者との連携も考慮し、記述せよ。
という問題について考えていく記事にしたいと思います。
なお、学習素材となる事例は、
第11回1級キャリアコンサルティング技能検定の実技論述過去問、事例2を活用します。
※問い自体は、第13回1級論述試験問題に置き換えて考えていきます。
この問いにおいても、留意点として意識してほしいことは、
この事例記録自体が、事例相談者の振り返りによってまとめられているものであり、
そして事例相談者が事例指導を受けるという大前提があります。
事例指導者が自分の価値観などだけでネットワークを検討したところで、
事例相談者の支援につながらないこともありますから要注意です。
1級論述の場合、試験なのですから、論述の問い自体その全てが、
事例指導者(受検者)に対して問われていることは当然です。
大事なことは、それを考えていく際の事例指導者の思考過程が、
事例の事柄等に注意を向けるのではなく、事例相談者を置き去りにしないことです。
事例指導者(受検者)自身が相談者の支援をするためにネットワークを考えている…
ということにならないように気をつけたいところです。
事例相談者が相談者の支援をするためには、
どんなネットワークが必要であるかを考えることが必要です。
この事例記録は、
事例相談者が事例指導を受けるためにまとめたものだからです。
「最近は仕事との両立に悩む相談も増えてきたことから、指導を受けたい」
このように事例相談者自身は記録に残しているわけです。
あくまで一例となりますが、
この事例相談者は会社の相談室で活動しているキャリアコンサルタントです。
事例相談者なりに相談の変化を感じ取っているわけですね。
関係機関や関係者との連携ができるように日頃からネットワークの構築が重要になってきます。
例として、人事・人材管理・産業保険スタッフとの連携があります。
従業員一人ひとりの諸事情等を汲み取ることのできる人事管理制度等の仕組みが重要です。
※1on1等の面談力を管理職等に教育することなども含む。
従業員の意思を共有し、個別の置かれた環境等を聞き取る場やスキルも必要。
相談者の職場環境上、組織内での個別相談を受け入れる雰囲気の醸成が得られることも期待できる。
また、組織や上司等がロールモデルを引き合わせるような取り組みも有効な場合もある。
産業保険スタッフとの連携については、
先輩から言われている内容からイメージしてみると、相談者の性格や気質が浮かび上がってくる面もあります。
例えば、自覚がないまま一人で抱え込んでしまう傾向や孤立感を抱くこともあるかもしれません。
メンタルヘルスに関するセルフケア効果を考えてみると、
自身を見つめていくためにもコーピング資源を得られることも必要だと思います。
このような取り組みは、この事例相談者がキャリアコンサルタントとして、関係機関や関係者と連携ができることが重要です。
ここで気にしておきたいこととして、
環境への働きかけを意識し過ぎて、
従妹の看護師、歯科医の義母、延長保育の関係者、子育てしながら働いている同僚、職場の優秀な人、先輩等々…
なんでもごっちゃにしないことです。
仮に、こうした環境を並べても、この事例相談者が直接働きかけをできる可能性も低く、
また、今後ネットワークとして築くことも難しい面があります。
こうした環境の視点は、問2で問われている、
「相談者が問題解決のために取り組みべきこと」に相当する内容になるのかもしれません。
相談者自身が成長していく過程として必要な行動ですよね。