本日も朝一の飛行機で羽田空港へ飛び、

現在都内のオフィスビルエントランスから約束の時間まで待機しているところです。

 

今日の東京の気温は35℃と予報されていてお天気も快晴。

真夏日の中の徒歩での移動は少し無理があります。

 

行き来するひとの流れと表情を観察しながら、

外気温と照りつける日差しが想像以上に負担になっている様子がうかがえます。

 

明日は午後から大学の都内学習センターで開催されるゼミに半日参加。

夕方から先生とメンバーとで軽く懇親会があるとのことなので楽しみです。

 

今回の出張は企業様とのお仕事と自身の学習目的となるのですが、

日頃横浜に泊まることが多いもので、

せっかくの東京宿泊、少しは満喫しようかな…と考えています。

 

さて、

1級キャリアコンサルティング技能検定試験においても、

試験と連動している実践諸活動等においても、

先ず、基本が重要であることをいろんな角度から記事にしてきています。

 

基本が大事ということは誰でもおっしゃることだと思うのですが、

(基本はできている、ある程度基本はできている)

と自己評価しているひとは想像よりも多いのかもしれません。

※私自身そのように勘違いをしていた方です。

 

キャリアコンサルタントが「自分はできている」という自己評価をするのは、

どんなときなのだろう…と現場を通じ、改めて自分でも考えるところです。

 

ましてや他者からそんなことを言われてもしっくりこないはずです。

 

今回の記事では、

キャリア形成支援の分野や領域を超えての必要な要点として、

講座でもお話ししている内容に少し触れてみたいと思います。

 

事例指導と呼ばれる「いとなみ」においては、

事例相談者のキャリアコンサルタントとしての成長、

そして相談者へのよりよい支援を目指すことになります。

 

実技試験の論述でも面接でも口頭試問でもこの目的自体ブレたくはないところですよね。

 

一例ですが、

 

事例相談者がまとめた事例を扱うときでも、

また事例相談者の事例の説明をきくときでも、

事例指導者は可能な限り繊細且つ高感度な知覚で事例相談者と相談者の間になにがが起きているのか等、

事例相談者がキャリアコンサルタントとして感じていたり考えていたりすることを、

その人の立場や感覚に近付いて味わうことが必要なのだと思います。

 

このような過程を踏むことによって、

事例相談者と共に事例の状況を把握しながら、

事例指導者も事例に責任をもって、

その必要な支援を考えていく間接的な介入が考えられるのでしょう。

 

そもそも他人事ではありません。

 

この点は、講座を受講いただいている方に、

「ケースを読んで、グループで意見交換ができるように準備してください。

まず、ケースの状況を整理し、必要なキャリア形成支援を考えてください。

なお、あくまでその考えは仮説の仮説の段階でしかないことも忘れないでください。」

と働きかけることがあります。

 

これは事例指導者の開かれた態度を育むきっかけつくりだったり、

また、事例指導者自身が自分に相似させていこうとしている点に気づかせることだったり、

様々な意味が出てきます。

 

事例指導では、

目の前の事例相談者がもつ資質を大事にするところから外れないことが重要です。

これはあらゆる領域でのスーパービジョンでも同じことがいえるはず。

 

そして、1級キャリアコンサルティング技能士を目指す方にとって、

共通する基本姿勢になるのではないかと考えます。