本日は長年一緒に仕事をしてきた方々と都内で懇親会。
コロナ禍を経て久しぶりに膝を突き合わせて話しができることになりました。
しかし…
先日6月30日まで横浜で講座を開催し昨日は福岡で仕事。
本日から明日まで都内で仕事をして明日の夜には再び福岡。
5日に都内で仕事があり、6日には大学のゼミに参加するため東京に残り、その夜、先生とゼミ仲間との楽しみな懇親会。
7日のお昼間に福岡へ戻るスケジュールです。
羽田と福岡を目まぐるしく行き来するので、
目が覚めるとさすがに(ここはどこだっけ?)てな感じになってしまいます…苦笑
ここ最近の上空は不安定な状態が続いていて飛行機が結構荒く揺れます。
何度乗っても慣れるものではありません。
さて、今回の記事ですが、
「1級キャリアコンサルティング技能士による事例指導について」考えてみます。
様々な事例指導のスタイルがあるのだと思いますが、
指導レベルキャリアコンサルタントが人によってあまりにメッセージすることが違っていたら、
事例指導やキャリアコンサルティングを学ぼうとしている人(キャリアコンサルタント)に悪い影響を及ぼしてしまうこともあるのかもしれません。
それぞれ人が持つパーソナリティや気質等は変わらないのかもしれませんが、
せめて事例指導者としてプロフェッショナルな仕事を行う必要場面においては、
例えばキャリアコンサルタント同士での事例指導について、
共通の合意点を意識した指導のあり方をもつことが重要だと考えます。
学習者が比較的知りたがるような解やハウツー、赤を入れることを提供すること自体、
学習者が本質を考え抜く力を育てていく機会を奪っていることにもなるのかもしれません。
そもそもキャリア形成支援者やそれを必要としている方への敬意に欠ける行為でもあると考えます。
事例指導という営みは、
学習者と指導者にとっての相互の本質的な学びの場を創造していくことです。
事例指導の中では、
事例指導者は事例相談者を通して相談者が抱えている問題やその対応を要することについて、
事例相談者からの報告や記録を手がかりにして、
あれこれ示された事柄や事象などから仮説の仮説を描きます。
事例相談者の口頭での報告や記録をもとに、イメージしながら根拠のある相談者支援を描くのです。
こうした過程は私の講座の中でも、
ケースから状況整理と、このケースにおける必要なキャリア形成支援を、
短時間の中でそれぞれの方に実践的な検討をいただく場になるよう工夫しています。
ただし、
この過程自体は事例指導者視点からの仮説でしかありませんので、
だからこそ仮説の仮説というようなイメージを忘れないでもらうようにメッセージしています。
特に大事なのはその後の過程です。
要するに、
相談者を対応している事例相談者(学習者)となるべく同じ光景みたいなものを眺められるところに指導者が自ら立つ必要があるのです。
これが2人での相互の学び、指導関係を醸成していくポイントにもなるのだと実感します。
共有、共視の感覚が生まれてくるような関係性ですよね。
事例相談者の説明や事例記録から、
事例相談者の考え方とか感じ方、その行動の意味などを理解していくプロセスを通して、
事例指導者が自己の能力や感覚等を総動員させていなければならないところかもしれません。
事例指導者の自己中心的な考えを押し付けない態度、そして視点取得のスキルが備わっていないと難しいところになるのだと思います。
これはどなたでも磨くことができるはずです。
だからこそ事例指導者は素直・純粋に事例相談者に対して必要な質問が端的にできる。
すると事例相談者は多角的なものの見方や視点を変えてみることなどが自然に得られることがあります。
さらには、
事例相談者がみているものの背景になにがあるのか、
ここにはいない相談者への理解について、
事例相談者ひとりのときの振り返りでは起こらなかった異なるところからの洞察を進めていくこともあるのです。
こうした過程を意識し経験できることは、
事例指導についての意義を深める機会にもなります。
事例指導者の姿勢はパラレルのように、
事例相談者と相談者との新たな関係のあり方にも善き影響を与えることになります。
これが事例指導のひとつの目的となる、
相談者へのよりよい支援ということにもつながるのです。