いよいよ6月も本日が最終日です。

月日が経つのが本当に早いものです。

 

昨日に引き続き、本日、横浜会場にて、

1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座を開催いたします。

昨日は12名の受講者様と共に、事例指導実践と1級の試験を行き来しながら、

論述や面接を実技として考えていく時間となりました。

受講いただいた方々、どうもありがとうございました。

 

本日は少しコンパクトなお部屋になるため、

定員数8名様で設定していて満席の予約をいただいております。

会場までお気をつけてお越しください。

受講者様とお会いできることを楽しみにしています。

 

さて、今回の記事タイトルについて書いてみます。

 

1級キャリアコンサルティング技能検定の実技論述試験を考えていくとき、

事例(ケース)に記されている事柄や事象をつかんで、

例えば、

「ここで〇〇と言っている(書いてある)のだから相談者の訴えていることは〇〇だ。」

となるのは粗い解釈だと思います。

 

2級キャリアコンサルティング技能検定の実技論述試験の場合であれば、

「ここに〇〇と記されているので、相談者が訴えていることの一つに〇〇がある。」

と解釈することも一つなのかもしれません。

 

1級は試験で出題されるのが事例記録、

2級では逐語記録であるということも大事なポイントになります。

 

そして、それ以上に検定試験の目的自体が異なると考えます。

 

実際、1級では事例自体が、

【事例相談者が相談者とのキャリアコンサルティングについて事例指導を受けるためにまとめたもの】

です。

 

ですから、

「ここで〇〇と言っている(書いてある)のだから、事例相談者は相談者の訴えを〇〇だと考えているのかもしれない。一方ここで、苦笑いの表情を浮かべたと事例相談者は書いているのだから相談者は△△を訴えたかったのかもしれない。」

といったように、

事例をまとめている事例相談者を通してケースを掴むことが、

事例指導の実技・実践だと思うのです。

 

2級の試験ではそうではありません。

ズバリ、逐語記録に書かれている内容そのものを、

受検する方がキャリアコンサルタントに成り切り、ひたすら相談者のことを考えるのです。

 

1級では論述すべての問いが事例指導というセッションを前提にしている。

2級では論述すべての問いがキャリアコンサルティングセッションを前提にしている。

 

この1級と2級の試験の目的が異なるということを実践的に理解していかないと、

各問の解釈の仕方が表層的なものになってしまうこともあると感じます。

 

すでに1級ホルダーの方でも、他者へ事例指導を伝えていくとき、

こうしたところを忘れていることもあるかもしれません。

常に基本に立ち返り、各級種試験の目的を深く考え、

業界全体での実技・実践レベルをより向上させていくためにも、

こうした大事な細かなところを指導してほしいと思っています。

自省の念も踏まえ記事にしています。