日本キャリア・カウンセリング研究会(JCC)主催の

「1級キャリアコンサルティング技能士による事例指導講座」についてご案内致します。

 

来る7月10日(水)及び24日(水)19時〜21時に、

第13回1級キャリアコンサルティング技能検定実技論述過去問を活用した学習をいたします。

 

7月10日(水)は前編として、問1、問2、問3について、

事例指導の実技と実践をどのように連動させていくと良さそうか等、

立体的な思考を引き出していくような講座プログラムにしています。

 

7月24日(水)は後編として、問4、問5について、

前編で実践的にケースを掴み(概念化)、そこからいかに事例指導プランを考えていくか、

事例相談者の理解からつながる指導プランのあり方を多面的に検討していく場にします。

 

詳細は以下URLからご確認ください。
https://npo-jcc.org

皆様のご参加を心からお待ち申し上げます。

 

兎角、一般的ともいえる試験対策講座などでは、

その場に参加した方への考え方を同じ方向へ導くようなツールや見せ方、

フレーム等で、講師側から示す明瞭さとその説得力を全面に出す場合があります。

そこで学ぶ学習者が皆同じ方向を向いて同じ考え方で問題を考えていることになる。

このような状況は誘導的な説明や意図的な操縦とも表現できナンセンスです。

 

そして指導するものが、

自分の意図する方向に学習者を導こうとする姿勢は倫理的にも問題があります。

 

事例指導の実践面接でも同じことがいえますし、また試験対策等も同じです。

 

(わかりやすかったね!)

こうした感想は本当によいものでしょうか。

 

対人援助、他者のキャリア形成支援に関わるものが、

思考の過程について型に依存することがどれだけ危険であるか、

それを知っていることはとても重要です。

 

勿論、支援職を目指す初学者であれば仕方がないステップなのかもしれません。

一方、1級を目指す、指導者を目指す場合、立場も異なると思います。

 

初心は忘れるべきではありませんが、

そういう意味合いではなく、考え方をあるフレームに当てはめていくような、

そうした整理の仕方は、あらゆるひとの悩みや苦悩を、

こちらの枠組みでわかりやすくしたいだけのことにとどまることもあります。

 

こうしたところも踏まえ、

過去問を使いながら皆様とご一緒にリアルな事例指導を学んでまいりたいと思っています。