昨日は日本キャリア・カウンセリング研究会(JCC)のオンラインフェスティバル2024が開催されました。

Zoom参加者様のお名前をざっと拝見いたしましたところ、

CVCLABの講座受講者様も数名いらっしゃいました^ ^

 

このブログを読んでお申し込みいただいた方もいたのではないかと想像しています。

お忙しいところありがとうございました。

 

昨日の私の出番は14時20分頃から凡そ20分間。

はじめてお会いできた方も多かったので緊張しましたよ。

 

私が担当している講座の目的や目指そうとしていること、

その志や心得などを踏まえ要点を解説しています。

講座受講に前向きなご質問もいただきましたので、

琴線に触れるところがあったのかもしれません。

※私の独りよがりな解釈です…汗

 

いずれにせよ、

色んな意味で業界の中で意味のある毛色の違う表現や視点をもって魂をこめお話しいたしました。

前のめりに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、

この場に集まられた方はキャリア形成支援を真剣に考え続け、

そして実践で試行錯誤を重ねている方が多いと認識していましたので、

私が発するのも差し出がましいのですが、

それなりになにかを引き起こしていけるようなメッセージを残せたらと考えました。

 

拙いお話しをお聞きいただいた方、

そして小澤先生や関係者の皆さま、

またプロジェクトを担当されている佐々木様、

貴重な時間をご提供いただきありがとうございました。

 

これからもキャリア形成支援のあり方等、

その実践力と質の向上を目指していく取り組みに少しでも寄与できるように研鑽を積んでまいります。

 

さて、今回のタイトルについてブログ記事を書きます。

第13回1級キャリアコンサルティング技能検定の実技論述問題では問4に当たるところですね。

 

やや極端に表現をすると、

事例相談者の相談者への対応について「問題」だと思うことを考えるとき、

問1〜問3までを解く際の考え方が偏ったアセスメント思考になっていなければ、

問4の対応についての「問題」を下記のように考えていくことができます。


特に問1と問2において事例相談者のその対応行動にある背景等を理解した過程を踏んでいれば、

事例指導のプラン策定を実践していくうえで、

より本質的なところに近づいた形で事例に基づいた自然な表現ができる段階になると思います。


単なる事例相談者の「問題」探しにとどまらない考え方が前提になります。

 

対応の「問題」だと思ったことも、

実際に問1〜問3をノンジャッジメント的にみて、

事例を掴む(概念化する)ことができていれば、

「問題」と思ったこと自体、

(なぜかな…どうしてかな…)と深掘りしていく機会・余裕が生まれます。

 

質問にあるように「事例に基づいて」といっても、

単に事例に書かれている表面だけを取り上げてはナンセンスです。

これでは事例指導の実技にはならないかもしれません。


「問題」を事柄だけで抽出することは、

相手の成長にもつながり難いもの。

 

第13回の事例でいえば、

例えば、事例相談者(キャリアコンサルタント)は、

私たち事例指導者(受検者)に記録を通してなにを伝えたいのでしょうか。

 

読者の皆さまが考えを深めていくための呼び水としてほんの一例を挙げます。

 

事例記録の表現に

「笑顔で」「穏やかな口調で」「優しい口調で」

と事例相談者が頻繁に記しています。

 

事例相談者の中でなにかが起こっているからこそ、

こうした対応に何かしらのこだわりがでたりしますよね。

相談者のことを思ってこその対応かもしれません。

 

つまり、

それは相談者にとって効果的な対応となるのか、

これはお互いの関係性から相当な影響があると思いますが、

事例相談者は、また別の意味で事例指導者にもわかって欲しいところがあるでしょう。


事例相談者の

 

ちょっとしたことですが、

こんなところにも意味があるものです。


事例相談者が自覚している自己のキャリア感が、

目の前の相談者との関係性においてメリットもあれば、勿論それが阻害要因になることもありますよね。

 

ただ、キャリアコンサルタントあるあるの見立てだけでは、

表層的な表現、ただダメ出し羅列にしかならないこともあるから注意が必要です。