本日から大阪出張。

機内から別の飛行機を撮っています。

雲が厚く重々しい感じ。

長い時間揺れるとアナウンスがあったので少しドキドキしました。

 

今朝、福岡を出るときは霧雨、

そして伊丹空港に到着するとわりと本格的な雨が降っていました。

伊丹空港から大阪市内への移動はもっぱら空港リムジンバスを利用。

ただ今日みたいに雨模様だと朝は大渋滞ですね。

 

いつもなら伊丹空港から梅田まで概ね30分くらいで到着できるのですが、

本日は約60分ほどかかりました。

大阪市内でのアポイントになんとか間に合って、

先程ひと仕事終えたところです。

 

11時前の大阪市内は完全に雨もあがり良いお天気になっています。

 

そして明日は朝から夕方まで大阪で

1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座を開催いたします。

今回は土曜日一日だけの開催。

10名の受講者様とご一緒に事例指導等について学ぶ予定です。

明日ご参加いただく方、どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、今回の記事では、

1級キャリアコンサルティング技能検定の実技論述試験問題について触れていきます。

 

1級の場合、出題される事例自体が、

「事例相談者が相談者とのキャリアコンサルティングについて事例指導を受けるためにまとめたもの」

となりますので、

2級の論述問題(逐語記録)とは扱い等が異なることがわかります。

 

論述も実技として考えていく試験ですから、

事例指導者がしっかりとみておくところを整理しておきたいところです。

 

問1にある相談者が訴えた「問題」について。

 

実際に事例指導の場面で、

事例指導者(受検者)が相談者の訴えを把握していく過程を考えてみるとわかりやすいと思います。

事例指導の中でそれを実践していくとき、

どのように見立てていくでしょう。

 

相談者と面談をしている事例相談者にきいていきますよね。

特に事例指導を目的とした面接であれば、

先ずは事例相談者自身が相談者が訴えていることをどのように把握しているのかを理解する過程を踏むはずです。

 

事例記録に記された文字を単に表面的になぞるだけではなく、

事例記録をまとめた事例相談者をイメージしながら、

事例相談者が捉えているものを大切にして、

それをフィードバックしていくような感覚をもって事例をみていくことに意義があると思います。

 

だからこそ事例相談者の捉え方がわかってきますし、

さらにその刺激を私たちも受けて、

ようやく事例相談者を通して私たちなりの見立てもあらわれてくるのです。

 

その両方がまさに「あなたの見立て」にもなるのでしょう。

このあなたの見立てという気になるワードは問2の質問に出現します。

 

どちらか片方の見方だけを「あなたの見立て」とするよりも、

あくまで事例指導の実技をイメージし、

事例相談者がどのように相談者の訴えを捉えているのか…

これを読む力というのは、

事例指導の中では「あなたの見立て」にもなり得ます。

 

この過程は事例相談者の成長に役立つものの見方、かかわりでもあり、

まさに事例指導の目的に沿った相談者の訴えの掴み方のひとつになるでしょう。

これはスーパービジョンなどでもスーパーバイザーに必要な態度とスキルにもなります。

 

事例相談者を通して事例相談者の視点を借り、

その過程を踏まえて自分(事例指導者)の視点や考えを融合させて考えてみる、

だからこそ見立てにより深みが出てきます。

 

今回の記事では1級の論述問題の問1と問2のところにつながるところを触れてみました。

 

次回は事例からコーディネートを考えていきたいと思います。