本日は仕事で東京にきています。
移動時、外を歩いていると時々真夏の太陽が頭と顔を照り付けます。
明日から3日間、横浜で1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座を開催いたしますが、
本日の陽射しが益々私の顔を黒く焼いているようですので、
きっと受講者様にお会いする際は黒さが際立っているかと思います…苦笑
さて、昨日のブログ記事について、
ひさしぶりに多くの方からメールメッセージをいただきました。
様々なご意見や考えをお寄せくださり感謝しております。ありがとうございました。
普段ほぼメッセージをいただくことはないのですが、
今回は特に同じような感じ方をされている方が多かったのか、
思いの外、反響があって嬉しく感じます。
キャリア形成支援は心理支援でもあり、
先ず私たちが分野や領域を分け構えて考えていることがあるとすれば、
それはいかがなものか…
と疑問をもって考えることも必要だと思います。
そのうえで日頃から実践的に専門知識の深化を図ることは大切です。
現場ではクライエント個人のキャリア支援を通じて、
特定の分野に集中することが必要になることもあります。
これはキャリアコンサルタントが選ぶのではなく、
クライエント支援の実際から学ぶ機会をいただくのです。
だからこそより深い知識とスキルを身に付けることができます。
そしてそのクライエントに対し質の高い面談や展開を提供できる機会を得られるのではないでしょうか。
そうした活動の繰り返しが学びであり、
キャリアコンサルタントが自分の強みを明確にすることで、
内外でのリソースを効率的に配分できるように工夫することにつながり、
クライエントが得られる最大限の価値を提供できるようになっていくのだと思います。
なんでもできるキャリアコンサルタントなどいませんし、
分野に固執しないからこそのネットワークの広がりにもなるのだと考えることがあります。
コラボレーションの重要性です。
専門家同士が連携し、
クライエントの多様なニーズやウォンツに対して包括的なサポートを提供することが必要です。
例えば、私が活動を重ねている中では、
キャリアコンサルタントとして公認心理師・臨床心理士や精神保健福祉士、産業医(精神科医)などと連携したりケース検討などをすることがあります。
時には税理士、弁護士、社会保険労務士等と連携することやコンサルテーションを受けることもあります。
印象深い経験では、商工会議所や警察、音楽家やスポーツ医学に長けた先生、大学教員と組むこともありました。
クライエントに必要なより総合的な支援が可能となります。
ただこれは、
キャリアコンサルタント側の柔軟性とひとの話しを聴く力がなければ何ひとつクライエントのためにはなりません。
極端な表現をするとキャリアコンサルタントはハブ的になることができればいい側面があります。
話しを本当に聴くことができ本当に必要であれば適切に応じてつなぐ。
「なにもしない(できない)」
からこそクライエントにとっての大きな支援につながるのだということを自覚しておきたいものです。
そしてキャリアコンサルタントは、
あらゆるルートから専門家と適切なアクセスができる工夫と努力、その迅速な行動が必須です。
そのためには好き嫌いなく、ある程度の多様な知識を持つことが求められます。
キャリアコンサルタントがある専門分野しかわかりません…
ということでは、クライエントへのキャリア形成支援にはならないかもしれません。
特定の専門分野を勉強すること自体が悪いということではなく、
専門以外、諸々の分野に関する基本的な知識やスキルも持つ努力をしていくことで諸々のセンスが磨かれていく。
こうしたことを10年20年30年と永遠に繰り返していくことで、
徐々に多様なクライエントニーズとウォンツにわりと広い範囲で柔軟な対応が少しできるようになるのだと思います。