今日から5月がスタートしましたね。
本当に早いものです。
昨日からの3日間は、ゴールデンウイークの中休みにもなる平日ではありますが、
やはり10連休をとっている会社員の方も割と多いような気もします。
コロナ禍からなんとなくですが、
皆でお休みできるような雰囲気が増えたような感じもします。
勿論、暦通りであるとか連休など全く関係ないというか…
大型連休になるほどかえって忙しく仕事をされている方も多いでしょう。
これはコロナ禍関係なく例年のことなのかもしれません。
私の住む福岡では、明後日5月3日から2日間、
福岡市民のお祭り「博多どんたく港まつり」が開催される予定です。
例年、このお祭りの時は雨模様が多かったのですが、
今年のこの日程は予報によると晴れるそうです。
5月3日〜4日の福岡市内は夏日に近い感じの予報となっていますので、
このタイミングで福岡に遊びに来られる方は、服装などにも工夫をしてお越しくださいね。
さて、今回の記事では、
事例指導者のあり方を考えていく内容を書きます。
事例指導者のあり方…という発想よりは、
事例相談者(学習者側)からみた感じ方等を考えてみたいと思います。
昨日まで、このブログにおいて、
1級論述過去問の設問を通しひとつの考え方を解説してきました。
1級キャリアコンサルティング技能士や認定スーパーバイザー等(一般的に広く認識されている指導者のようなイメージ)を目指そうとする方の中には、
一定の割合で、例えば「指導」「助言」「アドバイス」等といった言葉の響きや認識に、
ある偏りのようなものが生じているかもしれません。
その言葉に沿ったアクションを指導者から起こすことや、それによる刺激や影響を与えることが、
事例相談者の成長や育成へのポイントになると捉えている傾向があることも多いと感じます。
他者の視点というものは、
その人にとって盲点となることがよくあります。
その盲点への指摘のタイミングや言葉等がうまく働けば、よい刺激材料にもなり、
事例相談者に対して新たな視点を提供することにもなるかもしれません。
一方同時に、
その人の自尊心やモチベーションに影響を与える可能性を考える必要があります。
ここが本当に重要です。
元々、1級を目指そうとしたりバイザーを目指そうとする専門家には、
それなりにその専門性の中で上昇志向が備わっていることもあるでしょう。
表現を変えると「できる側」に立ちたい。
もしくは元々「できるひと」なのかもしれません。
そしてできるひとにはできないひとのこころがわからないこともあります。
地頭がいいとか要領がいいひと、
仮にそうでなくても何かしらの成功体験を持っていて、
これまでもよき他者評価を受けてきたりしていれば、
できないひとのこころをじっくりと味わって考えてみる機会が少ないことも。
実際の事例指導者と事例相談者の関係は知恵や知識やスキル伝達以上のものがあるのです。
学習者である事例相談者のこころを大切にすることは、
そのひとが持つニーズや感情を理解し、
それに適した側面的支援を提供することを意味します。
事例指導者が単に何かを伝えるだけではなく、
事例相談者のこころに添い、そのひとが抱く興味や関心に合ったアプローチを取ること。
これが学習効果を最大化できることにもつながります。
事例相談者が自己を理解し尊重されていると感じられると、
当然により積極的に学び成長しようと努力することもあります。
自己肯定感、自己効力感を高めることにもつながるでしょう。
それらを真に励ましていこうとできることが、
事例指導者の本来の役割にもなるのではないかと考えます。
安心安全を感じられ信頼ができる。
そしてはじめて共感の基盤のうえに築かれた関係性が構築されます。
事例相談者がよりオープンになり、事例指導者との対話がより醸成されていく。
だからこそ、より深い学びと成長が可能になるのだと考えます。
事例指導者がそこにいる役割は確かに重要なのですが、
その根底にあるのは事例相談者のこころを大切にする事例指導者の姿勢と態度。
事例指導者がこの意識を持ち続けることで、より意義深い学びの場が生まれ、
事例相談者が自らの考えを再編成し、
その可能性を最大限に引き出すことができるのだと思うのです。
こうした考えのもと、4月のCVCLAB講座プログラムをスタートしてきました。
5月5日と6日には、日本キャリア・カウンセリング研究会(JCC)主催の
特別講座「1級キャリアコンサルティング技能士による事例指導講座」オンライン説明会が開催されます。
※講師は私(小林)が務めます。
CVCLABの講座に参加いただいている方も、また初めての方も大歓迎です。
説明会自体は大学の講義一コマ分程度(90分〜120分間)ほどになりますが、
キャリア形成支援者同士による事例指導について、皆様と一緒にいろいろと考えられたらと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。