2024年度最初の月の1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座プログラムが無事に終了し、

昨日の夜、福岡に戻ってまいりました。

 

昨日の15時過ぎに講座が終了し、そのまま羽田空港へ向かったのですが、

空港は想像していたより然程混んでいませんでした。

 

GW真っ只中なので相当な混雑を覚悟していたのですが良い意味で肩透かしを喰らった感じです。

 

移動がスムーズにいかないことを想定して、

予め遅い便での飛行機を予約していたので空港で相当な時間を持て余すことに…汗

 

緊張感が緩んだせいか、

気がついたら相当お腹が空いていて、、

ふと昔よく立ち寄ったお店を思い出し急遽浅草へ向かいました(笑)

荷物を空港に全部預けて動けるので手ぶらで楽々。

 

目指したものはこれ。

 

銀座線の浅草駅改札口に隣接している知る人ぞ知る相当な老舗^ ^

未だ健在、焼きそば一皿400円です!

昔に比べれば徐々に値段が上がったのだと思いますが。

「福ちゃん」っていう縁起の良い素敵なお店。

昔から変わらない味わいで、地元の人にも愛され続けているのです。

 

何十年??ぶりって感じですが、

時間がある時じゃないと、なかなかこうしたところにわざわざ行こうと思えません。

若い頃は、しょっちゅう味わい深いお店をあちこち探し歩いていたものですが、

つくづく自分に遊びがないのかな…と反省します。

 

さて、

今回の記事ですが、第13回1級キャリアコンサルティング技能検定試験の論述問題を活用して、

事例指導の中での指導方法について考えてみたいと思います。

 

問5 問4で挙げた事例相談者Bの「問題」だと思うことの中から優先するものを取り上げ、具体的な指導方法を記述せよ。

 

この問いを受けて、読者の皆様はどのように考えるでしょうか。

 

指導という言葉にとらわれすぎた考えが全面に出てしまったり、

事例指導者の重要と考える見立て、事例相談者が気づいていない視点等を中心に事例指導を描こうとしている場合、

事例相談者の関心事を置き去りにしたような指導プランになっていることもあります。

 

問5の前の設問、問4において、

事例相談者の主体性やその関与度合いを高めることを視野に入れることなく、

対応の問題と思われる現象を羅列しているだけになると、

単に自分(指導者)が1級受検者として、

論述試験の点を稼ぐ感覚で事例に臨んでいることにもなるかもしれません。

 

問4で対応の問題をキャリアコンサルタントあるあるにちなんだ、

およそ一般的な視点からの問題把握を数点並べ、

問5でその中から優先順位の高いものを選択する。。。

これでは、事例相談者にとって迷惑かもしれません。

実技にはほど遠くなりそうな感じもします。

 

問1から問5に入る前に、

事例相談者と対話を深めるための準備(イメージ等)と、

その過程において、事例指導者がこの事例を掴む(概念化)力を磨いていくことが大切だと思います。

 

事例を前にして優先的に考えることは、

目の前にいる事例指導を受けるためにきた事例相談者の目的やニーズを理解していくことであり、

事例相談者が関心を持っているところや解決したいであろうポイントを優先することが事例相談者への学習動機づけにつながります。

これを明確にして文字化できることが論述を活用した実践訓練にもなります。

 

勿論、指導者視点も重要です。


肝心なことは、事例相談者の立場を理解し、

その能力水準や面談過程等を踏まえ、

様々に複雑な要因を考慮していく必要があるのです。


それが事例指導者視点の大事なところであり、

単に問題を的確に指摘することではないということを理解していることがより重要だと感じます。


要するにバランス感が大事であって、事例指導者の視点が強すぎるというか、

相互の関係性からしても指導者の声や態度は詰めていくパワーが出てしまうことが多いと思います。


事例指導者が重要だと考えるところと、

事例相談者の関心事等が一致する場合は理想的にも思いますが、

そんなことはなかなかないかもしれません。

 

だからこそ、指導方法の中で事例指導者からの肯定的フィードバックが非常に意味が出てくると考えます。

こうした指導者の姿勢や態度、アプローチ等は、事例相談者への真の主体的成長支援を考えていくうえで大切なところになるのだと思っています。

 

この問いにある「優先するものを取り上げ」という意味合いについて、

事例指導者の視点を優位にし、相手にどう納得させるか的な認識や発想にならないようにしたいものです。

 

事例相談者が事例指導を受けるためにまとめてきたものであることを忘れず、

キャリア形成支援者同士による「事例指導」の認識を奥深く幅広いものにできたらと考えています。