本日は、筑波大学エクステンションプログラム
「キャリア支援者のビジョン構築プログラム第4期」
における個別オンライン面談3日目で面接を担当いたします。
本日、お会いいただける方、どうぞよろしくお願いいたします。
このプログラムの第1期からこの第4期まで、
初めてお会いするキャリアコンサルタントの方との面談を通し、
私自身、様々なひとの体験等からの学びや気づきの時間をいただいています。
改めて、そのひとにしかないお話しや体験をリアルにお聴きして、
それを通して感じていく度合いの重要性を認識しています。
事例指導者自身が感じ得るリアリティーの度合いが、
事例相談者が感じているその体験や事象等の把握に影響をもつことを実感します。
こうした相互作用が起こるからこそ、
事例相談者が次なる一歩に結びつくことを感じ、考え、
また新たな行動にもつながっていくのだと思います。
要するに、事例指導者の役割というもののとても大切なところは、
事例相談者が体験し感じている事象等を如何にリアリティーをもって感じることではないかと思います。
これはキャリアコンサルティングの場面でクラエイントと面談を実施していく際も似たようなプロセスを踏むことが大事だと思います。
ロールプレイを通した訓練の場などにおいて、
事例指導者やキャリアコンサルタントの役割に立つひとが、
相談しているひと(事例相談者やクライエント)が抱えている問題等を明確にし、
それを積極的に解決しようと働きかけていくようなシーンが散見されます。
悪くいえば、相談を受けている側が自分の考えに仕向けているような感覚です。
こうした傾向が事例指導の面接であらわれる場合、
現場のキャリアコンサルティング面談等でも、
その傾向があらわれることが多いといわれます。
つまり、その傾向は、
例えば「事例指導の試験のロールプレイ練習」だからあらわれるわけではなく、
その癖自体、
実際の現場での他者とのやりとり等にも、
顕著に出ていることがあり得るということかもしれません。
なかなか誰も言ってはくれないものですが…。
主体である事例相談者が、自分らしく自己の課題を見つけ解決していけるよう、
側面的にサポートするのだという事例指導者の姿勢を忘れないようにしたいところです。
それが事例相談者が感じる次なる一歩へ結ぶお手伝いにもなるのだと思います。