本日は日帰りで大阪出張です。
福岡も大阪もあいにくの雨模様。
福岡の早朝は然程寒くなく今日は13℃くらいの気温になるようですが、
先ほど伊丹空港に着いて外に出るとグッと冷え込みを感じました。
伊丹空港に着陸した際の機内放送では気温が5℃と言っていたので寒いはずです。
伊丹空港から新大阪までバスで向かっています。
一昨日と昨日の2日間、
このブログで募集しておりましたCC事例指導オンライン公開イベントについてはおかげさまで満席(60名様)のご予約をいただきました。
ご予約いただきました方、
またご検討いただきました方、
どうもありがとうございました。
当日はご参加いただく皆様とご一緒に充実した学びの場にできるよう精一杯努めてまいります。
なお、今回のイベント日時について都合がつかないために参加できない方からもメッセージを複数いただきました。
ピンポイントでの開催になってしまい恐縮ですが、
また来年も企画する予定ですので、
その際よろしければ改めてご検討いただけたら幸いです。
お話しは変わり、これまで複数回に渡り、
第13回1級キャリアコンサルティング技能検定実技論述試験問題を活用して事例指導の実践を考えてきました。
1級論述試験の出題形式が変更されてからはじめて各問についてのひとつの考え方を文字にしてみました。
読者の皆様はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
それぞれで事例指導の実践的な認知過程等に異なりがあると思います。
目の前の事例相談者の能力がその場その場で発揮されていくようなかかわりを目指したいと思います。
事例相談者の成長を通し、
多くの相談者の幸せにつながっていくことが必要です。
よりよい事例指導の場は、
事例指導者との対話を通しながら事例相談者が自己内で手柄を感じられることなのだと思います。
事例指導者と対面しながらダイナミックに起こる諸々の気づきや変化等、
その全ては、目の前の事例相談者が積み重ねている専門的な知見等を通した事例相談者自身の人間力のようなものです。
それは事例指導者が方向づけていくものではないでしょうし、
また事例指導者にはそれが備わっていないものなのかもしれません。
事例指導は事例指導者も一緒に学ぶ場でもあるのだとつくづく考えます。
さて、今回は最後の問い『問5』を考えてみます。
問5 問4で挙げた事例相談者Bの「問題」だと思うことの中から優先するものを取り上げ、具体的な指導方法を記述せよ。(25点)
この問いについて考えていくとき、
事例指導者が大切にしたいことのひとつに
「事例相談者が気になっていること」
があると思います。
各節目で書いてきたことですが、
この事例問題自体
「次の文章は、事例相談者Bが相談者Aとのキャリアコンサルティングについて事例指導をうけるためにまとめたものである。」
とその目的を示されています。
この前提で各問を考えることが前提にあるので、
事例指導者の一方的な見立てを押し付けたような表現では実技としてその目的が達成し難くなると思います。
受検者各自の各問の認識のあり方で、
その解答表現が大きく変わってくるかと思います。
表現力も必要な試験だと感じます。
問4では、
幾つかの視点から要点を挙げてみましたが、
肝心の事例相談者自身が一番気にしているところにつながる事例指導者の視点が最も大切だと考えます。
これを「優先するものを取り上げ」という問いに置き換えてみることが、
ひとつのポイントになるのでしょう。
ここで事例指導者の視点が優位になると、
事例相談者が置き去りになってしまいそうです。
事例指導者が客観的に的を射たことをいくら「問題」として取り上げたとしても、
事例相談者への敬意に欠ける指導となることがあります。
極端な表現かもしれませんが、
事例指導者の見立ての正しさを求めているわけではないことが多いものです。
事例指導の面接はカウンセリングではありませんが、
基本の面接フレームが重なると思います。
2人の間での右往左往やいきつ戻りつのあり方、感情や思考の影響、その変化が同じ様をみることがあります。
そして相談者と事例相談者の間で起こっていることが、
事例相談者と事例指導者の間で起こることは多い。
こうしたことを踏まえ「問題」を取り上げていきたいものです。
次回は事例の内容を使って具体的に考えていきます。