昨日、キャリアコンサルティング協議会のホームページに、

第13回1級の実技面接試験におけるロールプレイケースが過去問としてアップされました。

 

合格発表の3月21日までちょうどあと1ヶ月ほど。

 

待ち遠しいと感じる方、不安だな…と感じている方、

あまり期待できないな…と考えている方等々、

様々な思いを抱いていることと存じます。

 

さて、今回のブログでは久しぶりのテーマになりますが、

1級キャリアコンサルティング技能検定実技(論述)試験について記事にします。

 

第13回の1級学科および実技論述試験が実施されてから既に2ヶ月以上が経過しています。

受検された方にとって、もうだいぶ日が経っていて、

論述の事例内容等、忘れてしまっている方も多いのかもしれません。

 

勿論、面接試験が終わって落ち着いたところで、今回の論述試験ケースの振り返りを通し、

ご自身の成長に向けて解答再現内容等を振り返りながら実戦的な学習を始めている方もいらっしゃいます。

また、これから1級受検を考えている方は、

今年12月8日(日)に予定されている第14回1級受検に向けて、

受検準備をスタートしている方もいらっしゃるようですね。

 

このブログから対策講座のお問い合わせをいただいた方には誠に恐縮ですが、

第13回1級合格発表後(3月21日後)、次期における対策講座説明会を開催する予定です。

現時点ではスケジュール等についてお答えすることができませんので、

ご理解の程、何卒よろしくお願いいたします。

 

お話しは戻り、

第13回の論述問題については、わりとインパクトのある出題形式変更がございました。

 

感想等を色々伺うと、

今回の変更内容が取り組みやすかった…という感想を持つ場合と、

問1と問2で時間をかけ過ぎてしまった感がある…といったような感想があります。

 

事例指導の実践に置き換えてみると、

事例相談者から事例をお預かりしてその報告を受ける際、

事例指導者としてどのようにその内容を聴き、どのように考えていくのか、

そのままリアルにイメージできると自然に取り組めると感じます。

勿論、これまでの出題形式でも、今回の出題形式でもそれは変わりません。

 

問1と問2に設定されていた問いですが、

事例相談者を通してケースを掴む、

そしてこのケースにおいて必要なキャリア形成支援を考えてみるといったところ。

 

このプロセスは、事例指導者として目の前の事例相談者を知るためにも、

そして事例相談者が相談者の問題をどのように捉え、

どんな支援をしたのか、しようとしたのか、

何に困っているのか等まで同時に見ていくことができます。

 

昨年、7月頃からCVCLABの対策講座においても学習してきたプロセスになります。

 

事例指導者として事例相談者の報告を受けながら相談者の状況を把握でき、

またどのようなキャリア形成支援が必要でありそうか、これを整理できていくからこそ、

事例相談者と一緒に必要な課題設定が可能になっていくはずです。

 

このケースの掴みの部分(問1と問2)は、

ケースの事柄に対して過度に慎重になり過ぎないほうがいいと感じます。

これは事例指導の実践でも同様ですね。

 

論述でケースに対して重箱の隅を突くような読み取りをし過ぎる場合、

時間もかかり、対処法ばかりに目が向きやすくなり、

結果、後半の問い(問4や問5)についても、

事例相談者に焦点が当たらず、事例相談者の相談者に対する対応方法の背景が掴めない、

つまり現象ばかりを問題として書き出してしまい本質に辿り着けないことにもなりかねません。

 

第13回の論述問題は、

特に実践的な要点がひとつの問題に集約された問い(5問)になっていると感じます。

 

3月21日以降、1級に合格した方もそうでなかったという方も、

ご一緒に実践的な学びの場を持つことができたらと考えています。

 

特に今回受検された方は、当日のご自身を思い出しての解答再現、

または現在の考え方でも結構ですので、

論述の事例や問いに対してどのように考えていくか、

ご自身の言葉にできるよう、改めて整理していただくと学びが充実していくと思います。

 

次回より、第13回の論述問題に対して、

私のひとつの考えで一問ずつ丁寧に綴ってみたいと思います。