いよいよ第13回1級キャリアコンサルティング技能検定試験最終日となりました。

本日東京で受検される方、忘れ物がないようにお気をつけていってらっしゃいませ!

 

事例指導の面接だけでなく、キャリアコンサルティング・キャリアカウンセリングの面談などでも共通のところにはなるかと思いますが、

相談をしてくれるお相手に対して、こちらが論理的に考え的確な助言をしたところで、

それだけではひとは動けないことは多いもの。

 

ここでは1級のテーマである事例指導の面接を一例として書きますが、

事例相談者に対し事例指導者が考える正しさなどを求めてしまうことが如何にナンセンスであるか…そんなことを考えてみます。

 

人間がとる行動を考えてみるとき、

ロジカルな視点、物事への的確な考え方、良し悪し等だけで動くものでしょうか。

それだけでは面白くもなく、また、肝心の個別の人間らしさが損なわれてしまう感じます。

 

例えば、どんなにスキルが高いひとでも、

どこかうまくいかないのは、その点にカギがあるような気がします。

 

なんだか面白くない。

 

心理臨床の実践熟達者から学ぶことに、

「そのひとがもつ個性や勘を大切にしたいよね」

ということがあります。

これは対人援助諸活動等にかかわる者のあり方の大切なポイントだと考えます。

 

能力を優先させた検討などよりも、

目の前のひとがもつセンスや好み、

感覚などを最優先していくことが対話を深める大切なポイントです。

これが活きてこないと対話が醸成していきません。

 

事例相談者をみるとは、そういうことにもなるのだと思います。

 

事例相談者を本当にわかろうとできることは事例をわかろうとすることだけではありません。

自己の雑念をわきにおき、

キャリア形成支援者である目の前にいる事例相談者を一貫してわかろうとしていくこと、

これは事例指導者に最低限必要な態度なのだと考えます。

そもそもそれぐらいしかできないように感じます。

 

時間の中で無理矢理目標設定をしようとしたり、

面接の展開を図ろうとすることが事例指導ではないでしょう。

 

本日の試験、応援しています☆