本日は朝一番の飛行機で大阪伊丹へ移動しました。
9時前には大阪の梅田に到着予定、これから大阪で仕事です。
明日からは2日間、
大阪会場にて1級キャリアコンサルティング技能検定実技面接試験の直前対策講座を開催します。
いよいよ明日から1級面接試験が大阪でスタートですね。
CVCLABの講座受講者様の中にも明日受検の方がいらっしゃいます。
明日受検の方は講座には参加されませんが…
第13回1級実技面接試験の初日ということで、
気持ちを込めて応援してます!!
明日、CVCLAB直前対策講座を受講いただき、
その翌日2月4日に大阪で受検される方もいらっしゃいます。
4日受検の方にとっては明日の講座が試験前日です。
ご自身の状態等を少しでも整え、
1級実技試験本番に臨んでいただけたら幸いです。
明日と明後日は面接試験直前での講座となりますので、
受講いただく皆様にとって1級受検により効果的な意義ある体験と学びの場にできたらと考えています。
講座を受講予定の方はどうぞよろしくお願いいたします。
さて、
1級キャリアコンサルティング技能検定の実技面接試験において、
事例指導者(受検者)ご自身の役割について、
お相手への影響等を考えることも試験対策のひとつです。
勿論試験に限らず実際の事例指導の実践場面においても大切なことです。
ここでは組織内等での部下育成のあり方と比較して考えてみます。
※組織内での後輩育成などを含めます。
(同じような場だ)
と考えていることもあるかもしれません。
(結果として事例相談者の目的が果たされればなんでもいいのだ)
と考えた場合、キャリア形成支援者同士による事例指導のあり方等からややズレてきそうです。
これでは事例相談者にとっても事例指導者にとっても視野の狭い営みとなります。
一例ですが、
組織方針や目的に沿ってその時々の目標を設定し、
目標達成に向けた人材を育てていく場があります。
これと比較してキャリアコンサルタント同士による事例指導の場面ではどうでしょうか。
人を育てる、サービス力(支援力)を向上させていくという面で共通点があるかもしれません。
事例指導の目的によっても異なりますが、
例えば、
共通の確認事項として表現できることに、
事例指導では事例相談者のキャリアコンサルタントとしての育成的なかかわりがポイントです。
事例指導者が事例相談者と同組織に所属していなくとも、
組織等での部下と上司、後輩と先輩等の関係がなくとも、
その領域や分野にこだわらずとも…
双方にとって専門家同士、効果的な学びの場が期待できます。
事例指導の共通項としてのその特徴に少し触れてみます。
上から下への一方向性や上から下への一方的影響力、
上への依存関係というものを極力なくしていくというか、
それらを互いに発生させないよう、
事例指導者が謙虚な態度や姿勢を心得ておくことが重要だと考えます。
組織内での部下育成のような発想で事例指導をおこなおうとしている方はこれが阻害要因にもなり得ます。
上から下への一方向性や一方向的影響を生み出していることに気がついていないロールプレイ訓練を観察することがあるのです。
事例指導は、
キャリアコンサルティングをおこなう人の専門家としての資質向上とよりよい支援をおこなうための多様な視点や考え方を得ていく場です。
そして事例指導者も、事例相談者との対話の中で学びを得ていくことも多々あります。
つまり双方向性、相互作用、自律性という要所が効果的に働き、
事例指導という特殊な取り組みの中で、
双方円滑化された真の関係性に支えられていく営みに変化していくプロセスが重要なのだと考えます。
1級キャリアコンサルティング技能検定試験を受検する際、
《事例指導》という言葉と響き、
その解説等にとらわれ、
指導、助言、アドバイス、改善、問題、対処、気付きへの促し、
などなど…
上から下への方向性を過度に意識してしまう感覚が芽生え、
目の前の人の自律性を大切にする以上に、
事例指導者からの働きかけが前のめりになる傾向があるようにも感じます。
いつの間にか事例指導者が、
事例相談者が抱えている問題を明確にしなくては…
問題に気付かせていかなければならない…
などと思い込んでしまう場合があるのです。
こうなると一番肝心な真の人間関係が構築されていかないでしょう。
組織内における部下指導等ではないのですから、
事例指導者こそが謙虚な問いかけ、
キャリアコンサルティングを理解しておく必要があるのかもしれません。
あぁそういえば…会社組織内での部下育成でも、
本来はそうした上司の態度等が真に必要な時代でもあるのだと考えます…
組織や管理職等の考え方等が陳腐なまま停滞していていることも散見されます。
昨今の大手企業等における組織的な事件、
こうしたことが一つの要因として顕著に出てきているのかもしれません。
組織へのアプローチも大事ですが、
これまで以上に、個への多様な支援を考えるというスキルを一つひとつ丁寧に磨いていくことも大事だと考えます。
何が優先になるのか等を検討していくことを含め、
そのためにも専門家同士による事例指導での相互の学びは必須なのだと実感いたします。
業界の時流に逆行している表現に思われるかもしれませんが、
企業組織の中で今支援を実践し続けているひとりのキャリアカウンセラーのつぶやきでもあるのだと思って読んでくださると嬉しいです。
ひと一人ひとりのキャリア形成支援という側面が弱くなることは本末転倒です。