2月に入りました。

いよいよあと数日で一年に一度の1級キャリアコンサルティング技能検定実技面接試験が始まります。

一番早い受検者様は明後日、そして最終日は18日となるようです。

全ての受検者様にとって納得のいく機会となることを願っています。


1級キャリアコンサルティング技能検定実技試験では受検者様が事例指導者になりますが、

お相手の事例相談者との関係性がひとつの大事なポイントになります。


例年、全ての試験日程が終了し試験問題が公式に公開された後、

受検者様から諸々感想等をいただくことがございます。


時折

《事例相談者に撃沈された…》

《事例相談者役の人がなかなか手強い》

《事例相談者役の人に振り回された》

といった内容があります。


セルフチェックしてほしいポイントがあるのですが、

そうしたことを考えている自分はどのような状態にあるのでしょうか。


事例指導者(受検者)が抱く事例相談者に対するものに、

どれだけの真の誠意や心得が備わっていたのか。


例えば…

考えていたこととまるで異なる反応や態度、

言動を事例相談者から受けたとき、

事例指導者自身に先入観みたいなものが生じて事例相談者を聴くこと、

相手をわかろうとすることを無意識にやめていることもあります。


聴いているのではなく、

聴いているポーズをとりながらも、

いつの間にか事例指導者側の考えや思いに導いていこうとしてはいないでしょうか。


これでは事例指導者から発する言葉の一つひとつが、

なにか突き放すような…

ネガティブパワーの潜んだ言葉にしかならないことも多い。


本意でない心境が相手に伝わることも多いかと思います。

事例相談者も事例指導者ほどに敏感になることもあります。


事例指導者が発する言葉や目つき、

その態度を非常に敏感に感じるのです。


予め試験に向け様々な戦略を立てている場合があるかもしれませんが、

それはあまり効果的ではないように感じます。


今できることとして、

先ず30分間、何往復もの会話を繰り返し、

緩やかながらも対話に発展させていく訓練を振り返すことが必要なのではないかと思います。

※他者とロールプレイの練習ができない場合、

セルフイメージトレーニングでも効果はあると思います。


勿論、1級に合格しても、

これは生涯に渡り訓練を何度も続けることが必須です。


他者との対話は常に自己成長のチャンスです。

ひとつでも多くの意義深い対話場面を得てほしいです。

考え、感じ、繰り返すことの実践がなによりも対話力につながります。