今夜は、日本キャリア・カウンセリング研究会(JCC)主催
「1級キャリアコンサルティング技能士による事例指導講座」をオンラインで開催します。
この講座は先日1月8日(月・祝)に横浜で開催したプログラムと同じ内容をオンラインで本日と今月末の2回(前編・後編)に分けて実施するものです。
今夜は面接準備講座(前編)と題し、
主に事例指導のロールプレイと口頭試問を1級試験と同時間で各受講者様に実践いただきます。
前編では、講師からの全体的なフィードバックとミニ講義を取り入れてのプログラムとなりますが、
次回後編では、口頭試問について詳細な解説等を取り入れる予定です。
昨夜開催いたしましたCVCLAB主催オンライン講座を受講いただいた方も本日いらっしゃるかもしれませんが、
昨日とまた異なるメンバーと一緒に学ぶ貴重な時間になると思います。
1級キャリアコンサルティング技能検定試験の合格に向け、
また、CC同士での事例指導の実践的なあり方等について、
受講者様が少しでも多くの手がかり等を得ていただけるよう努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、1級キャリアコンサルティング技能検定について、
実技試験で結果を受け、幾度となく悔しい思い、
残念な思い、複雑な無力感等を抱かれた方は多いと存じます。
中には「私は◯回で合格したよ」と表現される方もいらっしゃいます。
またそれを真に受けて「すごい!」と感じることもあります。
第1回目において1回で合格した4人の1級合格者の中に一人友人が存在しますが、
そんなことは決して口にもしません。
「1級に合格した途端にどこか偉そうになるのはどうしてなのだろう?」
と不可解な面持ちで言います。
※私のことを含めて…汗
1級に合格したからといってその本人がすごいわけではなく、
事例相談者役を演じた方のお手柄なのかもしれません。
事実、ひとりで合格できたわけではないのです。
だからこそ事例指導者自身の適切な振り返りが重要なのだと思うのです。
1級に合格しても、何度でも基礎を繰り返して学ぶ必要があり、
どんな熟達者だって初学者のテーマを全てやり切った人など皆無です。
もし、やってきているとしても、過去に何を学んできたのかなどの学歴等だけでなく、
今現在何を学んでいるのか、そしてこれからもやり続けていく覚悟はあるのかが大切。
学びを止めれば知識も技能も陳腐化します。
1級に合格した…ということよりも、キャリア形成支援を提供していく者として、
誰でもいつでも何度でも再挑戦し続けられるのだ!
という勇気みたいな、覚悟みたいなものをひとに提供できる役割でいたいものです。
今年度も1級に挑戦している方がここにいます。
暗中模索で先が見えない不安な状態にある方もいらっしゃるかもしれません。
自己の成長に向かっているからこそ苦しいのだ。
そんな風に考えてみることも時には励みになることがあります。
この苦難を自己成長の契機にしていこうじゃないか!!
このような態度が自身にあるとき、実は、現場でお会いする本当のクライエントに対し、
キャリア形成支援・面談を提供していく際、
自然とそうした見方がクライエントへ注がれていくことがあるのです。
自分自身に何か余裕みたいなものが生まれる。
そしてそんな温かな支援を受けるクライエントは、
「自分が向かいたい先を一緒に見据えてくれている」
という感覚が敏感に伝わってくるような感じがすることでしょう。
1級試験のロールプレイや口頭試問は極度に緊張するものですが、
なにかフィットするようなところがあればご一緒に考えてみてほしいと思います。