今年初の大分出張。

今朝一番の電車で大分駅に来ました。

駅に隣接する商業施設がサービスしている土日限定のミニトレイン『ぶんぶん号』が大分駅のど真ん中に展示されていました。

※この写真は施設公式ホームページに公開されているものです。

 

大分駅構内を周遊してくれる電車のようで、

一度乗ってみたい気がします…笑

 

本日は午後から大分の地場企業様と打ち合わせ、

そして明日は朝から大分市内でCC更新講習の講師を務めます。

 

更新講習概要は先月に引き続き

『キャリア構築カウンセリングに学ぶ』

というテーマとなります。

私自身、キャリア形成支援においてライフテーマを考えていくことに関心が高いので、

このテーマにはワクワクしています。

 

さて、今回のブログですが、

事例相談者の方との距離感について触れてみます。

 

距離感といっても、

物理的な距離(座る場所とか位置とか相手との実際の距離)等のことではありません…苦笑

 

とはいえ、

この物理的な距離についても違和感があることもあります。

ただその点をここで書いているとキリがないので、

今回の記事では、精神的な側面からの距離感について考えてみたいと思います。

 

「あまりベタベタした感じでなくていい」

といった表現をある講義の場でお聞きしたことがあります。

 

事例指導の実践のあり方を考える学習の場でしたので、

先生の言葉がとても印象的な表現に思えたことと、

私にとってはしっくりきたお話しでした。

 

どうすればいいのか…

なにをいえばいいのか…

 

といったことではなく、

事例相談者とのそれぞれにおける距離感についての感覚について、

それは個別でありながらも、

ある意味事例指導者の普遍的に考える必要なスタンスでもあるのではと考えました。

 

一例ですが、

事例指導者(受検者)から緊張をほぐすような狙いがあるのか、

 

「今日はよくいらっしゃいました。ここはすぐに分かりましたか?」

 

「面談経験が◯年なのですね、やってみられてどうですか?」

 

などなど。

 

こうした事例指導者役からの声がけのシーンを観察します。

 

事例相談者との距離を縮めようとするひとつのアプローチのつもりなのかもしれません。

そして事例相談者もその会話についてきてくれる場合もあります。

 

ただ、それを事例相談者に演じさせているのは、

事例指導者でもあるのです。

 

この時点で事例相談者が事例指導を受ける役割にスイッチが入り難くなることもあるので注意が必要ですね。

 

要するに、片想いなのに、

少し強引に距離を縮めようとしていることにもつながるのかもしれません。

 

はたまた、事例指導者自身が相手に気を遣い過ぎているというか、

なにかとベタベタとした感じにも映ることがあるのです。

 

事例指導の場面は、

キャリアコンサルタント同士であることを忘れないでほしいのと、

仮に「これまでCCをやってみてどうですか?」

と唐突に聞かれても、

どうって…なにが?

という感じ方をする方もいることを忘れないでほしいです。

 

「この場所はすぐに分かりましたか?」

と聞かれても夫婦漫才的な世界に引き戻されてしまうこともあります。

そもそも事例相談者役を演じるうえですでに試験会場はわかっているのですから、

関係のないところから演じなければならなくなってしまいます。

 

事例相談者に対して、

余計なことを考えさせなくて済むように、

この辺りはシンプル且つ淡白な振る舞いのほうが、

お互いに本題に向けて本音を出しやすくなることもあるのです。

 

社交辞令的な時間を過ごすことはもったいないのかもしれません。

 

そのアプローチが円滑な会話になるのかといえば、

実は相手にとってそれが負担になることもあるのだということを認識しておきたいものです。

 

30分間のロールプレイ時間は、

試験の場として受検者の時間ではあるものの、

実技のロールプレイを行うのですから、

事例相談者の成長を目指したかかわりに集中し、

30分間を100%事例相談者の学びの時間として過ごしましょう。

※これができることで事例指導者も目の前の事例相談者から学ぶことにもなるのです。

 

事例指導者が語り続けている時間の多くは、

事例相談者の思考や思いを邪魔してしまっている傾向もあります。

 

採点官・試験官をみながらでは事例指導はできません。

事例相談者に集中し、なるべく自然体での面接を展開したいものです。