いよいよ年末ですね。
私は明日12月30日の出張が仕事納めとなる予定なので、
本日を含めあと2日間、より良い仕事ができるよう、
最後まで気を抜かずに努力してまいります。
さて、今回のタイトルについて記事を書いてみます。
第12回までの1級キャリアコンサルティング技能検定の実技面接試験では、
《最初に受検者から自己紹介》
と試験実施概要に記されています。
第13回でも同じ実施概要であると仮定して記事を書いてみます。
この自己紹介について、
事例指導者(受検者)側が自分のことだけを考えての話しになっている場合、
話しを受けている側(事例相談者)はもちろん、
観察している側からしてみても違和感を覚えることがあります。
お互いが面接をおこなううえで、なんのために自己紹介をするのか、
改めて考えてみる必要があると思います。
自己紹介自体は大事なことですが、
事例相談者の学びの時間であることを忘れないようにしたいものです。
30分間という時間の面接であることを知っているにも関わらず、
例えば、
90分間以上あるようなスーパービジョン初回契約時の面接と同じ感覚で自己紹介を行なっているとすれば、
時間の使い方を間違っているともいえるかもしれません。
また、
「ご自身の専門領域や理論的な立場などについて1 分程度で説明」
という記述内容の受け止め方によって、
(専門領域を説明しなければ)
(理論的立場を説明しなければ)
という感じに自分のことばかりが頭にある場合、
そもそも自己紹介の段階で事例相談者をみていないことにもなり得るのです。
「などについて」
という表現を、目的に合わせ解釈できる健康思考が大切です。
渾沌と説明しなくとも、
事例相談者の大事な30分間なのですから自分のことは程々にして、
事例相談者が求めているところに時間を使いたいものです。
自己紹介をパターン化して練習している方は気をつけて欲しいところ。
相手を見ず、毎度同じことを言っているのであれば、
その時点で残念なことにもなるかもしれません。
自分が正しいと考えていることを他の角度からみてみたとき、
独善的な様子が感じられることもあります。
スマートフォン等で自己紹介を語っている姿を動画で撮影してみると確認しやすいこともあります。
その時、自分が映っている姿を評価をするのではなく、
目の前に別のキャリアコンサルタント(事例相談者)が座っている姿を思い浮かべてみるとわかりやすいこともあります。
初めて出会う相手のためにも、
その瞬間瞬間、緩やかながらもそれぞれの相手に集中した姿勢で臨むことが基本だと思います。