本日から3日間、
横浜で1級キャリアコンサルティング技能検定面接試験の対策講座を開催します。
受講者様は会場までお気をつけてお越し願います。
明日はクリスマスイブ、そして翌日がクリスマスですね。
皆様はどのように過ごされるのでしょうか。
丁度このクリスマス時期、例年、CVCLABでは1級対策講座を開催しています。
皆様と集まり学習する時間を創造できることがなにより嬉しく、
クリスマスプレゼントともなるこの時間を大切にしていきたいと思っています。
さて、今回のブログ記事です。
1級キャリアコンサルティング技能検定では、
実技の面接試験(ロールプレイと口頭試問)が最大の難関と感じている方も多いと思います。
その中のロールプレイについてひとつのポイントに触れてみます。
ロールプレイの練習(試験対策等)を行う際、
学習仲間とそれぞれに相手のことを思って
「こうした方がいい」「ああした方がいい」
と相互でアドバイスを行うことがあるかと思います。
ここで気をつけておきたいことに、
仲間から受けるアドバイスに対して過度な影響を受けてしまう場合、
その練習をやめた方がいいのかもしれません。
※逆に表現すれば、そうしたアドバイスを他者にしないほうがいいと思います。
そもそも相手によって受け止め方や感じ方は全て異なります。
(こういう場合こう言えばいい)
(こうすれば相手は納得する)
(ここでこうしたら面接が進む)
等々。
これは相手が変わればそうならない可能性も多々あるのです。
だからセッションは面白いわけで、
予めこうしたらいいというような決めつけた発想を持たない方がいいと思います。
またロールプレイを(うまくしたい)と考えること自体ナンセンスです。
事例指導者役の方が面接についてうまく振る舞うことを努力したとしても、
事例相談者役の方が、それに付き合わされてしまうことになりそうです。
ロールプレイの練習自体はうまくやることが目的ではありません。
ロールプレイの実践過程から
「何を学びたいのか」「重要なものはなんなのか」「どうしたら実践に活かせそうか」
というような自分の課題を持って取り組むものです。
そのためには、
ご自身でキャリア形成支援者同士での事例指導のあり方をイメージする必要もあります。
あくまで一例ですが、
観察していて少し気になるシーンをご紹介します。
事例指導者が事例相談者とロールプレイの中でロールプレイを始めていくという時折観察するシーンの一例です。
事例指導者:
今あなたが気づかれたことはとっても大切なことですね。
では、あなたがまとめたこの事例を使い気付いた点を意識してロールプレイをしてみましょう。
事例相談者:
は…はぃ。。。
事例指導者:
私が相談者役をしますからそこで今どんな関わりができそうかやってみてください。
事例相談者:
はぃ…汗
(事例指導者が想像の世界で相談者を演じ、事例相談者に気づきを活かした対応をさせる)
事例指導者:
今のあなたの対応もいいですが…。
今度は役割を交代してやってみましょうか。
あなたが相談者役を演じてください。私がそれに対応しますので。
事例相談者:
はぃ…苦笑
(先ほど事例相談者が対応したことよりも、次元の異なる質の高いと思われる対応を事例指導者がCCとして演じ、あたかもモデリングをしているような対応を体験させる。)
以上、ここまでのイメージが少しでも伝わったでしょうか。
こうした無理強いに近いことを事例指導の中でやることはあまり効果がないと思います。
要するに、事例相談者にイニシアチブがない状態を作り出していますし、
事例相談者に付き合わせているだけになりそうですね。
おそらくこのような状態は、
観察している側からしてみても見ていられないような演技になると思います。
事例相談者が主体的にやりたいと思える個別の場と企画提供ができること、
それをロールプレイの過程から学んでほしいと思っています。