本日から東京へ移動です。

昨日から今日にかけて福岡では降雪の注意が促されています。

幸い福岡市内の平地、そして福岡空港周辺では積雪が少なく予定通りに朝一番の飛行機に搭乗いたしました。


昨日と今朝は今年一番の冷え込みで、

今朝も空港周辺の気温は2℃と示されていました。

雪国の方からすれば大したことではないのかもしれませんが、

先週までお昼間15℃近い気温だったので、

今朝の気温は体感的に冷凍庫にでも入ったような感じがします。


明日からは3日間、

横浜にて1級キャリアコンサルティング技能検定面接試験対策講座を開催いたします。

年末のお忙しい中、各地から横浜にお集まりいただく予定です。

今年の締め括りの学習の場になるように皆様と充実した時間を過ごしていきたいと考えています。

受講いただける方はどうぞよろしくお願いいたします。


さて、今回のブログ記事のタイトルについて書いてみます。


クライエントを支援する際、

その人が感じているこころを重視する、

特に感情を重視するということが必要だとわかっている方は多いと思います。


例えば、

強い陰性感情があるとクライエントの主体的なキャリア形成に大きな支障が出てくるからですよね。


キャリアコンサルタントとしてキャリア形成支援活動の実践を重ねている方であれば、

こうしたことを日頃から感じられているでしょう。

キャリア形成支援は心理支援であるということがこうしたところからいえることと、

だからこそ心理学を学び続けていく必要があるわけです。


「ひとのこころ」は「脳内」や「末梢神経」「感覚運動器」そして「環境」等、

物理的に区切って考えていくことができず、

これから何年経ってもわからないことだらけだと思います。

だからこそひとやそのひとを取り巻く環境への支援に心理学という学問が面白いのだと思います。


そして事例指導においても

「ひととひととの対話」から生まれる双方向性、

相互作用、お互いの自律性を要所として大切にできる気持ちがあるからこそ、

真の円滑な人間関係が成り立つのであり、

これを土台にした事例指導が効果的なのだと実感しています。


こうした心得は事例指導を通して事例指導者から事例相談者に伝わっていくことでもあり、

事例相談者の相談者への態度としてパラレルであらわれることもあります。


仮に、事例相談者がクライエントに対し怒りのような感情を抱いていたとしましょう。

これでは事例相談者自身が専門家として自己に向き合うことが出来ないままになってしまいます。

事例相談者が抱く感情を明らかにしていくことが必要なこともあるのです。


注意したいことは、

事例指導の面接は事例相談者をカウンセリングすることではありません。

事例指導とカウンセリングでは目的も双方の立場も異なります。


事例指導は事例相談者の専門家としての成長と相談者へのより善い支援を目的とした営みです。


事例指導において事例相談者が抱く感情、

またその向こうにいる相談者が抱く感情を重視するわけを、

事例指導者なりにそれぞれで考えておく必要があると思います。


ひとは「どう感じているかということを行動に表す」のです。

※もちろん「行動に表すから感じる」ということもあります。


行動や態度にはひとを理解するための手がかりがあり、

だからこそ感情を重視する必要があるのです。


以前も記事にしたことがあるのですが、

(話を聞いてるだけではなにも解決しない)

(よろず相談窓口ではキャリア形成支援にならない)

といった誰かが発した言葉を切り取っただけの解釈をする場合があります。


このような認識にとどまってしまうことがもったいないことだと思いますし、

また一見高い次元に思えるような手法等に意識が向いているだけなのかもしれません。


ひとのキャリア形成についてその人の個別の尊厳を大切にしたかかわりを目指す場合、

まず目の前のひとが訴えていることを理解できなければ始まりません。

それには感情を重視することの大切さを実感していくことができる経験が幾度も必要になるのだと考えます。