本日も大阪にて1級キャリアコンサルティング技能検定実技面接試験対策講座を開催します。

昨夜遅くから今朝にかけて大阪は冷え込みが強くなりました。

おそらく昨日のお昼間と本日のお昼間を比較すると、

約10℃ほど気温差があるという予報も出ています。

大阪会場にお越しいただく方はあたたかい格好をしてきてくださいね。

 

さて、第13回1級キャリアコンサルティング技能検定の論述試験について少し触れたいと思います。

 

数名の方から

(今回の論述問題の問1は2級と同じ視点でよろしいのでしょうか?)

といったご質問をいただきました。


私が正解等を知っているわけではありませんが、

実践やこれまでの学習等から私が得られている考えを

「いつかブログに私の意見や考えを書いてみますね」

としてお返ししています。


今回その件についてひとつの意見として書いておきたいと思います。

※私自身の考えを書いています。

 

先ず大前提に

「次の文章は(中略)事例指導をうけるためにまとめたものである。」

と記されているのですから、事例指導の場面だということは明快で、

2級のキャリアコンサルティング面談場面と異なることがわかります。


「この事例を読み、以下の問いに答えなさい。」

とあるのですから、

問1についても事例指導場面を忘れないようにしたいものです。

2級のキャリアコンサルティング面談場面ではないのです。


1級でもキャリアコンサルティング能力を問われますが、

それは面接試験で事例相談者との対話場面をつくることやその関わり方、

また、事例相談者のキャリアコンサルティングを通して事例を掴むことのレベル感から測定可能だと考えますので、

論述で2級と同じ設問を設定すること自体考え難い気がします。

 

「相談者が訴えていること」

これを考える時に、逐語記録ではなく、

事例相談者がまとめた事例記録であることがポイントですね。

 

つまり、事例相談者が捉えた(記している)ところは勿論、

事例相談者が相談者Aへの支援で気にしているところ、

事例相談者が気づいていないこと等も含め、

相談者が訴えていることを推測する力(仮説を立てる力)が必要になります。

 

2級であれば逐語記録に記されていることだけから解答を導き出すように言われていることも多いようです。

※そうした考えでは羅列に終始する解答になりやすいので、

これもどうかな…と考えていますが。。。

 

さておき…

 

1級では、事例指導者が相談者Aと会っているわけではありません。

 

一番大事なことは、すべての設問が

「事例相談者の成長、その成長を通して今後よりよい相談者支援につながること」

とした目的があると考えます。

 

2級と一緒だという意見が短絡的解釈に感じるのは私だけではありません。

そしてこれを誰に聞いたところで正解や不正解というものがないので興味深いものです。

 

私がこうしたことで自問自答する時は、

いつも実践場面を浮かべ、

例えば、

「2級と同じ解釈で問1の箇所を事例相談者に対し言葉にして伝えてみる」

というイメージをします。

 

(あなたは相談者Aに会ったこともないのに、本人の訴えがそこまでわかるのですか?)

こんな風に事例相談者から疑問の言葉が返ってくるかもしれませんね。


これは面接試験でも同じことがいえると思います。

 

こうした考えを巡らせることができるのは1級試験の真髄にも感じます。