明日の1級キャリアコンサルティング技能検定試験に向け、
落ち着かない方も多いのではないでしょうか。
特に試験会場まで距離のある方は、
本日のうちに会場に近い場所へ移動してビジネスホテル等へチェックインされている人もいらっしゃいます。
普段とは異なる環境に落ち着かない気持ちが増長しているかもしれません。
今夜はゆったりと湯船に浸かるなどして体をリラックスさせて過ごしてほしいと思います。
1級論述試験問題に関することで不安や緊張がより高まっていることもあるでしょう。
実際の会場で、いざ事例を読み込もうとしても、
頭が真っ白な状態になって何も考えられなくなるようなこともあります。
これは極度の緊張状態が「闘争か逃走の反応」を示すわけです。
人間の正常な反応のひとつですが、前頭前野の働きが低下し考える能力が弱くなります。
受検の際、そのような状態は避けたいものですよね。
図太く鈍感であればいいのですがなかなかそうはなりきれない。
上記のような状態になりそうであれば、平常心に戻すための対処法が必要にもなるので、
例えば、呼吸法や好みの香りを嗅ぐ(大好きな香水等の香りを手首につけておく)等でリラックスできることが期待できるかもしれません。
私は極度の緊張症なので呼吸法を日頃から意識していて、
正念場において上記のような工夫をすることがあります。
なにはともあれ、余計なことを考えないようにしたいところですが、
なかなかそうはいかないのも実際ですよね。
自然体でのご自身の状態をじっくりと感じてみることも大事なことかもしれません。
さて、1級論述での究極のポイントについてシンプルに表現してみたいと思います。
事例記録から、
事例相談者の相談者との関係性を構築する力、それを維持する力はどうか、
相談者が抱えている問題(訴えていること)を把握しているか、
事例相談者は相談者が気づいていない問題をどのように把握しているか、
事例相談者視点と相談者視点の問題をどのように合わせているのか、
そして何をどこまで共有しているのか、目標設定はどうか、
相談者主体での目標設定になっているか、
方策はどうか、相談者が主体的に動機づけられているか、意思を大切にされているか、
お互いでの評価はどうか、事例相談者の自己評価はどうか、
他に誰(関係機関・関係者等)がかかわることができそうか、どんな資源がありそうか、
そのために事例相談者はどんな準備が必要か、
ざっとこのような点をみていくと、
事例相談者ができているところとつまづいているところがわかるかと思います。
大事なことにあれもこれも…ではなく、
事例相談者自身の主観的視点を大事にしながら、
いかに事例相談者が気にしているところに繋がりのある成長目標が設定できるかが究極のポイントにもなります。
こうして考えてみることで事例に焦点化するだけではなく、
事例相談者に焦点化できるところが増えてくるので、
事例に必要以上に踏み込まなくて済むのです。
事例相談者がやっていることと相談者の反応等から、
二人の関係性のうえで何が起きているのかを掴んでいけば、
そんなに複雑に考えていかなくともいいかもしれません。
ご自身を信じて試験に臨んでください。
ずっと応援しています!!!頑張って!