先ほどまで大分市内で、
キャリアコンサルタント資格技能更新講習を実施しておりました。
受講者様、そして事務局の方のおかげで今回も充実した時間を過ごすことができました。
皆様には6月から毎月のように受講いただき感謝しております。
中には1級技能士の方も知識講習から引き続き参加くださっていて本当に嬉しく思います。
※1級ホルダーの技能更新講習の受講はキャリアコンサルタント登録更新における必須要件ではないのですが、
こちらでは毎月欠かさず受講くださっています。
重ねて御礼申し上げます。
さて、今回の記事では、
1級キャリアコンサルティング技能検定の論述試験受検の心構えにつながることに触れてみたいと思います。
論述試験を取り上げた理由は、
今年度から論述試験の出題形式変更があるからです。
冷静?な方からしてみると、
「出張形式変更があっても事前に公表されていることが変わるだけで問われることや評価細目等が特に大きく変わるわけではないのだから然程気にしない方がいい」
といわれることもあります。
※かくいう私もそのように考えているひとりでもありますが…汗
しかしながら、
受検される方の中には、
やっぱり色んな不安を抱えている方が多くいらっしゃると思いますし、
『問題の問われ方が過去問から大きく変わると困惑してしまう』
という方はいらっしゃるのです。
冷静な方、
特にすでに1級の資格を持っている方は、
『どうとでもなるさ』とよくいうかもしれません。
自分事ではないからかもしれません。
もしくは実際に受検される方でそんな風に振る舞えるのは、
それこそアレをとても気にしているからかもしれません。
素直に不安を感じる自分をじっくりと味わい自分の中で受け止めていくことも大切なのかもしれませんね。
私なりの考え方ではありますが、
ここでひとつ記事に書きたいと思います。
先ず、論述試験が始まったとき、
解答用紙や問題の問いから読まないことが大切だと思います。
どんな問いであったとしても、
事例指導の実技として必須なことに『事例を掴む』という重要なプロセスがあります。
問いに先回りしてしまうと事例全体が掴めないまま、
その問いに関連するであろう事例の事柄や現象の一部分の周辺だけに留まった検討になりがちです。
これが表面的な解答を生み出す可能性が高くなる行為だと考えます。
どんな問いなのか気になるのは当然かもしれませんが、
どちらにしても事例相談者の事例を掴む過程が必要なので、そのうえで問いに目を移すことができれば、
すでに事例を掴んでいるからこそ事例全体を観て考えることができるようになります。
勿論、その事例の掴み方にもポイントがあり、
・事例を読んでイメージできる相談者像
・事例相談者が相談者にしていることからその意図を読む
・あなたなら事例のどこに焦点を当てどんな見立てをするか(この事例において相談者に必要なキャリア形成支援をあなた視点で見立てる)
このような3つのポイントを整理することで、
凡その事例を掴むことができ、
例えば、
相談者が抱えている問題や事例相談者が相談者をどのように問題を見立てているか、
そして事例相談者がキャリアコンサルタントとして抱えている問題や課題までもがみえてくると思います。
その過程をある程度スピーディーに思考処理していくことで、
問いを受けながら文字化していくことがスマートになります。
このようなプロセスを踏めばどんな問いがこようとも、ある程度対応できるのではないでしょうか。
私が受検した第3回〜第5回の3年間は、
論述試験の選択問題の問いが毎年度異なりました。
そして当時の私にとっての過去問となる第1回〜第2回の2年間については必須問題も選択問題も問いが異なっています。
その時期は問いが変わることは毎回だったので、
受検者からすると『次はどんな問いかな…』と考えた人もいらっしゃったと思います。
私自身、問いが毎回変わることに不安が多少ありましたが、
上記に記した通りケースを掴む訓練を重ねていたので、
試験の問いの内容に振り回されることなく、
ある程度の解答水準が保てるようになっていました。
この記事にフィットするところがあればなにか参考にしてみてください。
なお、明日福岡市内で今年度最後の1級キャリアコンサルティング技能検定『論述試験超直前対策講座』を開催いたします。
※10時〜15時までの開催です。
試験前日なので受講いただく方と緩やかな時間を創造して、
最後の調整を一緒に行いたいと考えています。