本日は大阪で1級キャリアコンサルティング技能検定の論述試験に特化した対策講座を開催します。

ご予約いただいた方は会場までお気をつけてお越し願います。

 

今日の大阪はオリックスとタイガースの優勝パレードが予定されています。

朝から御堂筋にはたくさんの方が場所取りされていて、

警備員の方やボランティアさんの方等、多くの人が出動し、

チームを組んで道のあちこちで打ち合わせをされてました。

 

本日、会場までのご移動等で影響を受けることもあるかもしれませんので、

予めご確認いただければ幸いです。

 

私事ですが、本日の講座の後、一旦福岡に戻り、明日は再び横浜へ移動です。

本日大阪で皆様から学びの栄養パワーをたくさんいただき、

常に生き生きとした状態を保てるよう努めたいと思います。

 

さて、今回の記事ですが、

本日の講座テーマ同様に、事例を活用し様々な角度と面からみていくことについて、

その意義に少し触れてみたいと思います。

1級キャリアコンサルティング技能検定の実技論述・面接に共通していくところでもあり、

また、試験だけでなく、実践において大切なところにもなります。

 

まず人のキャリア形成支援を考えていくとき、

マイナスをプラスにしていくというかかわりよりは、

プラスっぽさ(例えば本人がプラスと認知していない場合もある)をより強化していくかかわりのほうが本人にとっても支援者にとってもスマートだと現場で多く実感します。

 

例えばこれは、

事例指導者の役割の人がベースにどのような捉え方を備えているかによって、

事例相談者の事例記録をみていくときも大きく発想が異なっていくでしょう。

 

あくまで一例として記すと、

事例の中の相談者(クライエント)を事例相談者の記録を通してイメージしていくとき、

「どのような相談者か」とそれなりに浮かんでくると思います。

 

事例相談者が相談者のことをどのようにみているかという読み取りも必要ですが、

同時に事例指導者(自分)が事例相談者を通して相談者をみていくということも必要です。

 

その際、事例指導者が相談者のことを

〇〇不足、〇〇ができていないといった認識に偏っていると、

事例相談者にとって充実した学習場面とならないことも多いです。

 

それよりも相談者の強みや持ち味、特徴を活かした考え方でアセスメントするほうが、

よりよいキャリア形成支援をイメージしやすくなるものです。

※〇〇不足とみられる点も見方を変えれば異なるアプローチになるということです。

不足点や不出来な点から目を背けるということではありません。

 

ということは、

クライエント像を浮かべてみるときに、

事例相談者はネガティブなところにフォーカスしているかもしれませんが、

そうした点をリフレーミングした見方で表現してみることで、

効果的な支援方略が見出せることもあるのです。

 

サイコロを問題としてみたとき、

面からみる多面的視点と角からみる多角的視点で整理してみることで、

柔軟な考え方が生まれることもあります。

 

ネガテイブな面もあればポジティブな面もあり、

もしくは立つ角によって問題の見え方が変わったりしますよね。

 

こうしたワークを事例相談者と行うだけでも、

事例相談者自身の学びと成長につながることもあります。

 

事例指導者の私たちが事例からそうしたところを見つけ出していくことができれば、

事例相談者にとってもロールモデルとして機能するかもしれません。

人がみる事柄やそこに生じるものを様々な角度や面からみていくことは支援に重要なことだと思います。

1級論述の事例でもそのようなところを大切にしたいですね。