昨夜、2023年度CVCLAB講座受講者様に、

来年1月開催予定の1級キャリアコンサルティング技能検定面接試験対策講座予約開始ご案内をいたしました。

 

大阪と横浜で各1日間行う「新春ロールプレイ大会」、

そして「継続対策講座プログラム」としてのオンライン2日間、

福岡会場2日間、大阪会場2日間、横浜会場3日間の計11日間スケジュールです。

 

おかげさまで全日程が満席となりました。

ご検討いただいた方、そして予約をくださった方、

どうもありがとうございました。

 

例年、この1月のタイミングは1級受検者の方にとって、

事例指導のリアルな実践場面がより貴重になる時期でもあると思います。

事例相談者と事例指導者の役割を常にペアを変えながら実践体験していくことで、

お互いに唯一味わえる場面や作用等を感じられ、

そこから様々な気づきや学びに発展していく機会ともなり得ます。

 

諸々の制約のある中、短時間の中で相手を理解していこうとする過程が、

「実に多様である」ということを改めて実感していただきたいと思います。

時々における個別性、単純化してはならない場面、

こうした要所要所を大切にできるセンスを少しでも磨きたいものです。

 

キャリアコンサルタント同士だからこそ、

一般化できない個々の特有の反応が出てくることも多々あります。

そうしたところを興味深く面白く思えることも大事かもしれません。

 

1月は特に1級キャリアコンサルティング技能検定試験の受検者様にとって、

これまで積み重ねてきている学習経験等を定着・安定させていく正念場にもなります。

ご一緒にさらなる学びに発展させてまいりましょう!

 

さて、前回、前々回に引き続き、

1級論述試験で出題されるであろうコーディネートについて考えてみます。

 

前回はネットワークをひとつの考えで記事にいたしました。

今回は環境を考えますが、ここでも気をつけておきたいこととして、

事例指導者(受検者)が自分の視点からの環境の問題を単に示すだけでは、

自分が事例の中の相談者に対してのキャリアコンサルタントになってしまいますよね。

 

「あなたの考えを示すこと」と問われていたとしても、

それがあなた視点だけで考えてしまっては事例指導にはならないと思います。

 

要するに、

事例指導者として、事例相談者の成長を願った支援を考えるための場であれば、

この事例相談者は相談者の環境の問題をどのように捉えているのか、

またはこの事例相談者は相談者の環境をどうみているのか、

という観点から、

その環境に対してどんな介入が考えられるだろう…

といった思考過程を踏むことが必要です。

 

肝心の事例相談者がみているところから共に考えていくことは事例指導者の大事な役割です。

これがコーディネート能力といったことにもつながるのでしょう。

 

事例指導者(受検者)が、事例相談者の担当している事例の中のキャリアコンサルタントになってしまっては元も子もないように思います。

 

実践をリアルにイメージして考えていくと立体的になって意義深い学習が進められると考えます。

 

頑張りましょう!心から応援しています。