明日は横浜で1級キャリアコンサルティング技能検定の論述試験対策講座を開催いたします。
今日は三連休の真ん中ということで、
福岡空港はそれほど混んでいる感じはありませんでしたが、
朝イチ便ということもあってか飛行機の機内はほぼ満席状態でした。
この時期の宿泊施設や飛行機チケットは相当に高額です…汗
数年間のコロナ禍の価格水準に慣れてしまっていたせいか余計に驚いてしまいます。
さて、対策講座の中身にかかることですが、
今年度からの1級論述試験出題形式変更について色んな考えがあると思います。
過去問の出題形式のまま闇雲にアウトプット的な練習を重ねていても思い込みや偏りが刷り込まれてしまい、
柔軟性や対応力等の面で試験当日思考が阻害されてしまうこともあるかもしれません。
設問内容を憶測等によってあれこれ考えてもあまり意味がないでしょうし、
蓋を開けてみたら全く異なっていた…
なんてことになると本質から外れてしまい余計厳しくなります。
検定試験でも現場実践でも基礎は大事です。
事例指導実践(実技)について、
諸心理学的な知見、そして実践的な学習や経験等に裏付けされた基本の視点を活用し、
多角的・多面的に検討していく機会が大事だと思います。
それが試験対策の本質にもなるのだと考えています。
事例相談者と事例指導者との関係性のうえで事例が抱えられていく感覚は論述でも大事です。
事例相談者のキャリアコンサルタントとしての基本的な面談過程の要点を把握し、
成長的支援プラン(実行イメージを含む)を共有・表現できることが必要です。
単に出題形式が変わるからということではなく、
この機会を学びの質の向上につなげていくことができたらと考えて今回の講座プログラムを設計しています。
明日横浜でお会いいただける方(講座に予約いただいた方)、
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは本題になりますが、
本日のブログ記事について書きます。
私事なのですが、
来年4月から放送大学の学生としてようやく4年生となります。
学習自体は楽しくて生き甲斐のひとつでもあります。
この年代でどうして放送大学の全科履修生を選択したのか…
先ず、ここまで生きてきた軌跡やその意味等への解釈・自己評価について、
より適切にできるようになってきたという自覚が芽生えた頃から、改めて一旦初期化し今基礎をゼロから学び直すことへの意義を強く感じたことがあります。
プロとして心理学を広く深く学んでいくことは、
その学びを途切らせないことだと教えられたこともありました。
そして放送大学の授業内容がとても充実していることは多くの方もご存知の通りです。
自学力のある方にとっては真に価値の高い学習時間を得られることになります。
今の学習は自身の仕事のあり方にも大きな影響を与えるでしょうし、
学生時代の自分が培ってきたもの、吸収してきたものとは相当に異なります。
これまでの個別経験自体の価値は、
そのままにしておけば目指す社会活動・仕事や生活に連動しにくいと認識していました。
今だからこそ、
学生時代にやってきたこと、諦めていたこと、やりたいこと、
惰性でやっていたこと等について反省的な振り返りができ、
またリスタートして、改めて学び直していくことも心の豊かさを追求できると考えています。
筆者の場合、
それが社会貢献の質を向上させていく自己の諸活動につながると考えています。
大学の基礎的な講義を受け続けてみて、
自己内における生涯学習の意味づけを、
より幅広く意義深くすることができると確信いたしました。
常に基礎を継続し学び続けていくということはなかなか難しいものです。
放送大学全科履修生の場合、
卒業するためには一定数の通学(対面)授業を修得する必要があったり、
自分が選択したコースの専門科目だけではなく、
基盤科目等の規定単位数なども修得しなければなりません。
場合によっては全く興味関心のない科目も修得することが必要になったりもします。
しかし大学のおかげで、そうしたことに向き合う姿勢や態度、受け止めや振る舞いなどが心理学をより深めていくことに役立つことがわかりました。
対面授業も心理学系は人気のものが多く当然に定員も決まっているため、
タイミングが合わないことも多く規定を満たすことでも苦労してきてます。
こうしたところも若い頃の自分とは大きく異なり、
物事の受け入れ方、柔軟性や吸収力が総動員され、
結局のところ、
今の自分が受講する全ての講義が、
人のこころやその行動をより理解していくような学問につながっているのです。
学ぶことに高いモチベーションを持って臨める状態にあり来年度にはついに卒業です。
その後は他大学を視野に入れ大学院へも進学したいと考えています。
なお、放送大学には「エキスパート」と称された法に基づく履修証明書プランが充実しています。
今年8月31日付で「心理学基礎」を修了していることを証明いただきました。
これは、学士などの学位とは異なって社会人などを対象とした「履修証明」です。
2007年度の学校教育法改正によって誕生した制度で、
大学が一定の学習プログラム(履修証明プログラム)を開設、
修了者に対し法に基づく履修証明書を交付できるようになっています。
勿論、プログラム内容は大学によって色々ありますよね。
現在、筆者はこのエキスパートに関して、
別途「臨床心理学」プランを修得するため、
その条件に基づく授業を選択し学習中で今年度の中で達成できる予定です。
キャリア形成、キャリア開発、キャリア教育等の支援にダイレクトに関係していくこうした学問は、
実に奥深く、唯一の正解のない世界です。
全ての人のキャリア形成支援に役立つ学びであると実感していますし、
筆者自身の仕事の質にも大きく影響しています。
学生の頃、すでに基礎心理学を学んだという方も、
リセットして改めて学び直してみることをお勧めいたします。
※ここで表現している基礎心理学とは、一般的な科目名称ではなく、
多くの心理学問を通して大学で学ぶ水準の科目が概ね基礎として括って表現しています。
今記事にしながら生涯学習の意義を考え、
そして自己のキャリアをより充実したものとして認識できるような自己への動機付けを図り続けている今日この頃。
自分自身がキャリア観を育んでいくことに頼もしさを感じ持てることが、
他者への支援力向上へとつながっていきます。
1級キャリアコンサルティング技能検定試験に合格するという取り組みも、
自己の成長や人へのキャリア形成支援力を底上げしていくための過程のひとつ。
1級資格取得はキャリア支援力・指導力向上のひとつの手段であり決して目的ではないはずです。
こうしたことを混同させないようにし、
日々の学習への動機付けを大切に・丁寧にコントロールしていきたいところです。
