昨夜、日本キャリア・カウンセリング研究会(JCC)主催の事例指導講座に参加いただいた方々へ、どうもありがとうございました。

本当にあっという間の120分間でしたね。

受講者様の多様なご意見等から様々な視点を学ことができました。

心から感謝申し上げます。

 

講座の場においてお伝えしたことでもありますが、

1級キャリアコンサルティング技能検定の実技試験でも、

また実践においても、

事例相談者から事例をお預かりした際、その事例について事例指導者も一緒になって考えていく必要があります。

勿論、考えるといっても事例指導者の視点を優位にして読み取るわけではありません。

学習目的できている事例相談者の視点を踏まえて考えていくことになります。

 

特に論述試験では、

その事例相談者が目の前にいるわけではないので、

事例記録にある記録情報から、イメージしていくことが重要になります。

 

事例をつかむということは事例を概念化するということになります。

 

この時、事例指導者として評価してしまうことは極自然のことで、

評価しないことなど、なかなかできないことでしょう。

 

では一体どんな要点を評価ポイントとして考えてみるとよさそうか。

 

私の学習ノートにはこんなメモが残っており、

これが実践的に役立つことがあるのでご紹介いたします。

 

1、このケースにおいてキャリア形成支援とは具体的になにをすることなのか

2、キャリア形成支援者としてどのような介入が必要か

3、相談者が抱える職業生活上における支障を具体的にとらえているケースか

4、事例相談者のかかわりは相談者の自己決定を尊重しているか

5、事例相談者は相談者の自己実現の可能性をとらえているか

6、事例相談者は相談者の想いを受け止めているのか

7、相談者が抱える問題に対して他に誰がかかわることができそうか

 

例えばこのように、事例相談者の事例を読みながら、

事例指導者は自己の頭の中で思考整理することも必要です。

 

つまり、単に事例から問題探しや問題解決のためだけに思考を働かせてしまうと、

その影響を受けた発想(解答)しか思い浮かばなくなり指導者(受検者)が視野狭窄に陥ります。

 

事例相談者の成長と相談者へのよりよい支援を考えるためにも、

多様な側面からの視点をもち、立体的に描いていけると論述も実践的に検討を重ねられるので、より豊かな発想が生まれやすくなります。

 

一緒に頑張りましょう!!

心から応援しています。