本日と明日の2日間、

福岡会場にて1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座を開催いたします。

 

今回は午前中に論述、午後には面接と口頭試問について受講者の皆様とともに、

様々な考え方を共有することができたらと考えております。

 

12月10日に予定されている1級CC学科試験、実技論述試験まで2ヶ月を切り、

あと57日間となりました。

お互いに気持ちよく踏ん張っていきましょう。

 

なにはともあれ、ご自身にとって楽しく、

そして真剣になれる学びを継続していただきたいと思います。

 

さて、

今回の記事では事例指導における目標設定について考えてみます。

 

以前も記事にしたことがあるのですが、

事例相談者の問題を把握していく際、事例指導者の視点が優位に立っている場合、

面接の基礎フレーム

(例として、基本的態度、関係構築、問題把握、目標設定、達成方法や内容の提案、実施、相互評価、次の課題設定等)

の各ステップの中で不出来なところを中心にした目標設定を考えることが多いかと思います。

 

特にできていないところの前の段階に注目して躓いているところを問題とする。

 

指導者がこうした枠組みだけにとらわれていると、

事例相談者が抱える問題の多くが、

関係構築や関係維持の不足・弱さにたどり着いてしまうことにもなりそうです。

 

全ての事例において、事例相談者が抱えている問題の手がかりが、

「関係構築の不足・弱い」に注目せざるを得なくなってしまいます。

 

結果、目標設定が「関係構築ができるようになる」となってしまいそうです…苦笑

 

論述問題でこの表現ではあんまりだ…

ということで、

異なる表現方法を模索している方も多いのではないでしょうか。

 

そもそも面接フレームやプロセスに過度にこだわり過ぎているということもあり、

また、そうした枠組みだけに頼り切ってしまうと実技として不自然さが拭えません。

 

基本は大事。

だからこそ指導者自らが相手のことを理解することが大事。

 

それが置き去りにされ、

自分が信じている枠組みだけに問題を当てはめようとすることは、

実技として柔軟性や応用性に欠けてしまいます。

 

カクカクとした思考をしなやかにしたいところです。

 

面接のステップは重要ですが、その要素毎に区切られて考えられることではなく、

また、それは幾つにも折り重なるように影響し合うことでもあるので、

より自然体の意識で事例相談者に向き合うことが必要なのだと考えます。

 

本日と明日の講座では、

そんなところも受講者様と考えてみたいと思います。