今夜は日本キャリア・カウンセリング研究会(JCC)主催の
「1級キャリアコンサルティング技能士による事例指導講座」がオンラインで開催されます。
ご予約をいただいた方、どうぞよろしくお願いいたします。
オンラインのカメラを通し、お会いできることを心から楽しみにしています。
講座の概要ですが、今回(前編)と次回(後編)の2回に分け、
前編では、まず1級論述事例問題の「事例(ケース)をつかむ」段階を意識した学習を進めたいと考えています。
事例指導の実践でも、また1級の技能検定試験でも、
事例指導者として「事例をつかむ」というスキルを発揮することは必須です。
ただ、事例をつかむといいましても、
単に事例指導者の視点のみを発動させて何かの問題を把握していくわけではありません。
事例指導者の考え方として、
指導者(自分)側の視点だけで物事を考えていく場合と、
事例をまとめている事例相談者の視点を尊重しながら、
その背景を汲み取った考えを持てる場合とでは、
仮に同じことを示す場合でも全く異なった言語表現になることがあります。
これが論述の面白さでもあり興味深いところです。
だからこそ実践での応用に活かせます。
そしてこの論述試験での考え方が、
ロールプレイや口頭試問等にも反映されてくることが大いにあります。
普段の諸活動等におけるご自身が持つ面談傾向は、
例えば、
実技試験の場においても、
意外や意外…
無意識に表出するものだと言われます。
ご自身では
(試験は試験、所詮記述式の問題だったり、ロールプレイだし普段はそんな面談しないよ)
という感じに表現することがあるかもしれません。
それこそ自己理解不足??なのかも。
試験の場においても、
ご自身の普段からの癖みたいなものが見事に出ていることが多いと思います。
※よい意味でもわるい意味でも…。
事例相談者の事例記録等から事例をつかむということがどういうことなのか、
このステップは事例指導を実践する場合に必要なスキルになると思います。
事例を通して事例相談者が浮かび上がってくること、
そして事例相談者を通して事例相談者がとらえた相談者をイメージできることは、
その後、記録のどこを使って何をしていくのかという成長的支援の方策にも影響します。
それは決して問題探しではありません。
たとえ、問題は何か?と問われても、
ただ問題となる現象をそのままとらえたところで事例をつかんだことにはなりません。
つまり問題の本質をつかめていないことにもなります。
今夜、JCC主催の特別講座に参加いただける方には、
私がご用意する初見の事例を使っていただき考えていただきます。
事例内容から何をどのようにつかむのか、
皆様とご一緒に実践的な視点で考えを色々深めていけるといいな…
と考えています。
こうしたトレーニングが、
1級の実技論述・面接試験対策の土台の一つにもなるのではないかと存じます。
まず事例指導の土台をしっかりさせたいところです。