今夜はオンラインで日本キャリア・カウンセリング研究会(JCC)主催
「1級キャリアコンサルティング技能士による事例指導講座」
が開催されます。
講師は私(小林)が務めます。
受講いただける方、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今夜の講座でもテーマとなる内容ですが、
事例指導を実技として考えていく際、
事例相談者がまとめている事例記録や逐語記録等から、
事例を掴むというステップが必要になります。
その際、前提的な情報として、事例相談者が記録にしている相談者の状況、
つまり限られた情報源から相談者をみていくことをします。
例えば、
身体的、精神的、心情的な側面から注目できそうなことは何か、
そして経済的、物理的なところから注目できそうなことがあるか、
さらには、環境維持・打破、同時処理等、
相談者が求めることにつながりそうなところはあるか、
このように状況を諸々整理してみます。
こうしたことを色々と検討してみることが、
事例相談者とともに相談者をより多面的に理解していくことにもつながることがあります。
こうした状況を踏まえた支援を考えてみることにもなるでしょう。
なお、上記の状況理解の過程においても事例検討に留まらない意識が重要です。
※事例検討と事例指導は異なります。
重要なことは、
事例相談者が相談者へのキャリア形成支援をどのように見立てているのか。
事例相談者が持つ視点を中心にあれこれ検討してみることで、
事例指導者としての見立ても自動的に出てくるものです。
事例指導者側の視点が優位に立つこと自体、
事例指導の実技・実践として効果的には働かないことが多いものです。
実技として事例相談者との関係性においても、
カウンセリングのアプローチスキルを発揮することが重要であることを忘れてはならないと思います。
※但し、事例指導はキャリアコンサルティングやカウンセリングの面談ではありませんのでご注意ください。
今夜はそうした視点からも皆様とご一緒に検討を重ねてまいります。