本日から3日間、大阪出張です。


今朝の日の出前の福岡空港周辺は少し雷雨があり不安定でしたが、

現在はなんとか青空が見え隠れして落ち着いているようです。

本日朝7時前の福岡空港です。


しかし…

最近は本当にお天気が変わりやすい感じがします。

地域によってはゲリラ雷雨のような現象は日常茶飯事という感じです。

お仕事等で移動の多い方は最新情報に常に気を使っていないといけないですね。


明日から二日間、

大阪で9月の講座プログラムを進めていく予定でしたが、

一昨日の情報から早速論述対策の内容を変更して準備を整えました。

というか、

いつどのように変化があるとしてもなるべく融通のきくよう準備を整えてきたつもりですので、

プログラムの要点自体大きく変化はしませんが…。


試験の受検者の方にとっては、

ありとあらゆる不安と心配が募っていると感じます。

その気持ちや落ち着かない感じをご一緒に味わいながらも、

同調に終わらない責任感のある豊かな場と時間をご提供できたらと考えています。


ご予約いただいている方と明日明後日、

大阪の会場でお会いできることを心より楽しみにしています。


さて、本日の記事ですが、

1級キャリアコンサルティング技能検定論述試験問題についての考え方のひとつを書きます。


つい先日まで、

第11回選択問題を基準にして記事にしていましたが、

一旦、過去問の事例を置いておいて先ずは事例指導の実技について論述と面接との連動したところを意識してみたいと思います。


以前より講座の中で土台としている事例指導実践イメージについて、

今回はこの記事でも改めて振り返ってみます。

 

事例指導は、

論述でも面接でも事例相談者と事例指導者との関係性のうえで成立します。

 

そして事例指導はキャリアコンサルティングでもカウンセリングでもありません。

ただそのプロセスは類似しています。

 

事例相談者との関係性のうえで相談関係を作ること、真に話を聴くこと、

正しくできるかぎり正確に伝えること、相互で目標明確化をはかること…

 

これが事例指導の実践の最初の入り口にもなり終始これが必要で、

時には幾度も行ったり来たりすることもあります。


何はともあれ関係性が土台であり、そのうえで、

事例相談者の事例の理解、概念化、

事例相談者のキャリアコンサルタントとしての意図、そして対応や応答、

事例相談者がとらえている相談者の反応や応答、

そして相談者のその受け止め方を推測すること、

さらには、事例相談者自身の自己評価、自身の対応の是非をどうとらえているのか、

 

こうしたことを事例から読み取るスキルが備わっていくことが必須です。


こうしたところがとらえられることで、

大概要点がブレずに考えられるはずです。

実践的な論述や面接での対応にもなるのです。

 

基本を踏まえたうえでの検討事項として、

・この事例においてキャリア形成支援とはなにをすることなのか

・キャリアコンサルタントとしてどこまで介入できることか

・相談者の視点で職業生活上における支障を捉えることができているか

・相談者の自己決定を尊重できているか

・相談者の自己実現の可能性はどうか

・相談者の思いを受け止められているか

・他に関わるべき専門家や周囲の資源はあるか

といったポイントを同時進行で見つめていくことで、

様々な答えが導き出されていくはずです。


それは事例相談者に言い訳をさせるためにこの場があるわけではありませんので、

事例相談者のダメなところを出すために事例指導を行うのではないということが指導者が理解できていなければなりません。

ダメ出しの羅列では論述試験も勿体無いことになりそうです。

 

多角的、多面的な視点を得るには一人だけの発想では限界もあります。

ぜひ、多くの専門家の方々と多くの場でディスカッションを重ねてほしいと願います。


講座での学びの時間も、

より大事にしていきたいですね!

よろしくお願いいたします。


PS:

昨日ご案内いたしました講座の予約状況ですが、

おかげさまで福岡会場は満席となりました。

※大阪会場はあと2名様で満席となります。

ご検討いただきありがとうございます。