昨日に引き続き、

本日も福岡会場で1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座を開催いたします。

ご予約をいただいている方は、会場までお気をつけてお越し願います。

 

さて、今回の記事タイトルについて触れていきます。

1級キャリアコンサルティング技能検定の学科と論述試験まであと3ヶ月となりました。

 

特に苦手と感じる人が多い実技論述試験。

今回はその論述の試験時間と練習方法等に焦点を当てて記事を書きます。

 

実際の1級論述試験では120分間で2つの事例の問題を扱っていきます。

受検経験のある方でも1年に一度の試験ですから、

この感覚を忘れかけている方もいらっしゃるかもしれません。

 

初見の事例を読み、自身の考えをまとめ、

そして解答用紙に文字を記述するということを、

120分間通して練習している方がどれほどいらっしゃるか…

というと、意外と少ないのではないかと考えます。

 

文字を書くことが得意な方であれば、

それほど心配しなくてもいいのかもしれませんが、

それでも120分間の中で2つの初めて読む事例に対し、

その場の限られた時間内に自分の考えを簡潔にまとめ、

それを文字表現することは難易度が高いと感じます。

 

1行で50文字程度で抑えられる人であっても、

例えば必須問題で計1,100文字程、選択問題でも800文字程。

トータル1,900〜2,000文字前後をライブで書き上げていくことになります。

※あくまで目安です。この試験にこれまでは文字数制限等ありませんでした。

 

もちろん、1行あたり60文字程書き込む方もいらっしゃいます。

すると必須問題では1,300文字以上、選択問題では1,000文字前後となります。

 

上記文字数のイメージは大よその数字であり、

また選択問題問3の解答用紙上段3行も他行と同じ文字数目安で計算しています。

 

この記事でお伝えしたいことは文字数の問題ではなく、

それだけの文字数を実際にその場で書く試験なのだということです。

 

文字を書き慣れている人と慣れていない人では大きな差が生まれることを

擬似的にでも体験してみる必要があるでしょう。

 

書くこともハードルが高いのですが、

それ以上に思考を巡らせ考えを簡潔にまとめることはもっとハードルが高いかもしれません。

さらに言葉選び。

書くことや語ること等、普段から仕事などで多く失敗経験等があれば、

学習機会も多く、そこから応用力を働かせるセンスも磨かれていると思います。

 

一方、普段あまり問題解決等に向けた話し合いを積極的に行う機会が少ない人は、

自分が頭で考えていることと実際にアウトプットするときの自分にギャップを感じることがあります。

グループ学習などに率先して参加し発言機会の多い人は不足しているスキルを補完できることもありますが、

何より勝るのは普段からそうした諸活動を持続的に行なっているか、

というところにもかかってくるかもしれません。

 

ボランティア活動でもなんでも、とにかく外に出て多くの人に触れ合う、

話し合う機会を一つでも多く持つことが文字選びには役立つことが多いです。

無理のない範囲で、自分磨きだと考え、

縁のなかった世界へ飛び込んでみることや、

少し敬遠気味だったコミュニティ等に参加してみるなど、

選り好みせずに対人場面を増やすことがキャリア形成支援者の大きな力になることは言うまでもありません。

 

そして、お仕事等でどうしても外に出ることが難しい場合、時間が取れない場合、

それでも練習方法はいくらでもあると思います。

 

何はともあれ、隙間時間等を活用してよく書籍を読み、

フィットするところは自分の考えの中に取り入れ、

そして試験時間と同時間を通し繰り返し書き上げていくことでしょう。

※試験同様に鉛筆やシャープペンシルで書くことが大事です。

 

自分の表現をいかに短時間で充実したものにできるか、これは練習しかありません。

他者がなんと言おうと、自分にできること、自分らしくできること、

自身の考えを軸にし、目の前の人に伝わる言語表現を見つけ出してください。

 

120分間通して考え書くというのは、結構ストイックな行為です。

1事例ずつ少しでも余裕を持った取り組みができるまで訓練し続けてほしいと思います。

※例えば1事例50分間ほどで終え、10分間は振り返りと休憩で脳をクールダウンさせる。

そして2事例目も50分間ほどで終え、10分間は振り返る。

メリハリをつけ脳を効果的に動かす術を身につけてほしいと思います。

 

最後に、ここに書いてきたことはご自身の体調管理等ができていることが前提となります。

練習し過ぎで大事な利き腕を腱鞘炎にしてしまうなど、

怪我や病気になるような行為についてはご自身でお気をつけください。

 

応援しています☆