今日は8月最後の一日になります。

明日から9月がスタート。

2023年度の前期最終月(上半期の決算月)となるところも多いですね。

 

CVCLAB合同会社としても今年9月で第6期上半期が無事に終わります。

※実質的には法人化して5年目なのですが登記上のちょっとしたミスがあり、

第6期に突入していることになるのです…苦笑

 

CVCLABは企業内研修コンテンツの提供を基幹事業として前身の会社から継続してやってきているのですが、

コロナ禍の3年程の期間、研修のほとんどがオンラインの展開となりました。

あれこれ工夫をしてここまでなんとかやってきている感じです。

※どのような業界でもそれは同じですよね。

 

また、コロナ禍以前から主に週末に実施を続けてきている

1級キャリアコンサルティング技能士を目指す方々を中心にした対策講座コンテンツのご提供については、

初期の緊急事態宣言が発された期間以外、

公的施設が閉館しない限り継続的に対面型講座をご提供してきています。

併せて平日の夜間にはオンライン講座も同時にスタートしています。

 

企業研修においても、対策講座においても、

ある一定の段階やタイミング等でオンラインから対面に切り替えたり、

またその両方を行き来するような組み合わせを実施することで、

プログラムの質的なもの、

そして受講いただく方が受ける諸々の刺激も異なりがあることがわかります。

 

人と人とが対話をおこなう場では、

本人の自己探求が特に重要だということです。

 

それぞれに異なる自己の認知、その意図の自覚自体が、

より良い仕事や諸活動を自分で検討していくスイッチになるのです。

 

人のキャリア形成を支援する専門家として認識が必要なことに、

相談する人(話し手)にとって、

自己を探求する場面がいかに重要であるか…ということがあると思います。

 

一方で、その重要性をわかっているにもかかわらず、

なぜか、聞き手(支援者)が話し手の問題を見つけて指摘したり、

聞き手が問題として見立てたものに話し手の合意を得て解決しようと進めたりする。

 

話し手自身が気づいていない問題と思われることを、

聞き手側が「あなたの問題はこれです」と話し手へ認識させようとしていく。

相手が「YES」と言ってくれることで支援者側が安心を得る。

 

このような関係性が事例指導の中でも起きていることが興味深いところです。

 

支援する側が物事の本質を見抜くことばかりに気を取られていると、

肝心の支援を受ける側が置いてけぼりです。

 

1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座などでも、

上記のようになぜか問題解決を照らしている傾向があるものが多いと伺います。

 

ほとんどが「こうするといい」「こうしないとだめ」といったように、

そのこたえらしきものを指南しているとのこと。

 

これでは相談にきた人(専門家としての事例相談者)への焦点化が弱くなりそうですね。

 

事例相談者の意図を理解することや、

その認知過程から行動したことに対して向こうにいるクラエイントの認知過程(反応)をイメージしていくプロセスが抜けているということにもなるのかもしれません。

 

事例指導は、事例相談者自身が自己の認知過程を自覚していくことを

事例指導者が側面から支援していくことが大事です。

 

その自己の探求的支援がすっぽり抜けているようなことになると、

事例指導の面接を通して事例相談者が成長できることにはならないと思います。

 

例えば、論述でも面接でも事例相談者の問題を把握するというステップが、

事例指導者(受検者)中心の考えになっている場合、

その考え自体、机上の空論であり、実技とは程遠くなってしまうように思います。

 

問題解決やその解決方法に偏った解を求めている傾向がある場合、

改めて事例指導の実際の場面をイメージしながら幾度も体験してみることが必要です。

 

CVCLABでもJCCにおいても、

こうしたところを大切にして講座を実施しています。

何度でも何度でもそうした土台の重要性を感じながら繰り返し積み重ねています。