本日も大阪にて、

1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座を開催いたします。

皆様とお会いできることを心から楽しみにしております。

 

今回の記事では1級技能検定試験の論述選択問題の問1のひとつの考え方を書きます。

 

まず選択問題は、

前回まで記事にしてきた必須問題とは問われていることが異なると思います。

 

必須問題では、

事例相談者が事例指導を受けるためにまとめた事例を通し、

事例相談者と相談者Aとの関係性をみながら、

二人の中で何が起きているのか、それはどういうことなのか、

相談者Aへの支援としてより適切な対応はどんなものがありそうか、

事例相談者の対応・方針の考えを尊重しながら、

相談者A独自の個別性等を意識し事例相談者の学習場面をもつ感覚で考えます。

 

勿論、2級技能検定試験とはセッションの目的や受検者の役割が異なります。

それが整理できていないと2級検定と同じ感覚で事例に向き合うことになってしまいます。

 

相談者Aを事例相談者を通して把握していきながら、

事例相談者のキャリアコンサルタントとしての成長を目的とした

相談者Aへのよりよい支援対応を共に考えていく感じです。

 

また、事例指導でありながら、

必須問題では具体的な支援の方法等を共に考えていく

事例検討の要素が含まれているセッションになります。

 

一方、選択問題では事例指導者(受検者)が、

事例指導の面接の実際場面を実技として表現していくイメージです。

 

例えば、選択問題の問1においては、

先ず事例相談者がキャリアコンサルタントとして抱えている問題を、

事例相談者の立場での視点、そして事例指導者(受検者)の視点で考えていくことが必要になります。

 

事例相談者と事例指導者との相互作用を意識した考えを、

この問いで聞かれている『あなたの考え』として表現できることが実践的に重要なことだと思います。

つまり、必須問題で問われている『対応の問題』とは異なることがわかるかと思います。

 

こうしたことは、論述を実技試験として実践的に検討していかないと、

なかなか実際のイメージとつながりません。

 

私の講座では事例指導を実践的にイメージしていくことと、

目の前の事例問題を使ってのワークと行き来しながら近づけていくことに注力しています。

 

本日、受講いただける方、

また、今月下旬に横浜会場で講座を受講いただく方へ、

論述問題を通し、上記のようなところを自然と意識していただけるよう工夫いたします。