いよいよ4月も半分のところまで来ましたね。

毎日様々な出来事があり時間が経つのが本当に早く感じます。

 

現在、第13回1級キャリアコンサルティング技能検定実技(論述・面接)試験の対策講座開催に向け、諸々の資料を日々整理しているところです。

 

改めて振り返りながら…

専門の知識や技能、そしてネットワーク等をどのように実践に活かし、

またそれをどんな風に現場でつなげていくのか、

専門家同士でいかに協働的なアクションができるのか、

とても難しいところもあるのだと実感しています。

 

先日、事例指導の面接をオンラインで、

公開ライブセッションとして多くの方と共有・体験する場面を有料で企画し開催しました。

 

その結果の反響は、概ねポジティブ且つ豊かで、

参加された方々の中で、それぞれに実践的な場面へ置き換えのできる、

創造的な学習時間になったのではないかと評価をしていました。

 

一方で、私自身の中で常に自問自答していることがあります。

※ライブセッションに限りませんが…。

 

「自己有効感を得たいためにやってはいないか…」

という問題です。

 

「キャリアコンサルタントの実践力向上に役立ちたい」

「相談者への支援力の質の向上に寄与したい」

「自身の面談力を高めたい」

 

そんな自分が本当にいるはずなのですが、

それはつまり「人のために」と平気で言葉にしている自己欲求がある。

こういうことにもなると考え始めると自分の中でぐるぐる思考を巡らせることがあります。

 

ある意味そんな欲求を抱きながら、

人への支援を行なっている自分がいるのだ…

ということを、自覚しておく必要がある。

これを本気で意識できることが重要だと思います。

傲慢になろうとする自分への戒めです。

 

キャリア形成支援は、人間の生活のゆたかさ、

そしてしあわせを発展させていくきっかけを提供できる営みです。

 

そのサービスを専門的に提供していこうと努力を重ねている人(支援職の人)への専門的な事例指導には、

常に本物の時間を提供できることと、

専門性を誠実に示すことができる真のモデルとしての専門機能も重要です。

 

キャリアコンサルタントの専門的なサービスの向上、その質が高まるからこそ、

キャリア形成支援を求める人のしあわせに半歩でも一歩でも近づけるようなかかわりが成立していく。

 

支援を求めている人へ、

よりよい支援を専門家同士で実践できるように努力していくためにも、

専門的な知識や技能が実践にどんな風に活かされているのか。

 

そうしたことを適切に点検してみるためにも、

事例指導という場面が相当に意義深い営みであることを、

皆で体験し、さらに考えを深めていく機会にできればと企画しました。

 

一方、「あのセッションがうまくいってよかった…」

と考える自身(私)がほんの一瞬でもいたのは事実で、

そこに一つ大きな課題があり、また自分の未熟さを覚えます。

 

これは1級受検のロールプレイなどでも同じことがいえるのだと思います。