昨日の夕方までにいただいたメッセージに、

本日午前中、お一人おひとりようやくお返事を送ることができました。

※昨夜から今朝にかけてメールをいただいた方には、まだ追いついていませんのでしばらくお待ちください。


お返事が遅くなって誠に申し訳ございません。


さて、第12回1級キャリアコンサルティング技能検定試験の結果通知書が届き、

関東地区ではもうすぐ一週間が経とうとしています。

他の地区では通知が届いて2〜3日が経ったところでしょうか。


1級に合格された方は、

通知書を手にして改めてその喜びを実感していることと思います。


これから立派な証書が届くかと思います。

少し奮発して額縁をご用意されるといいですね。


合格していても、

論述も面接も思っていたよりも点数が低くて…

といった報告もあります。

合格は合格なのですから、

なにができていて、なにを改善できそうか、

緩やかにじっくりと考えてほしいところです。


実際それは永遠の課題になるかと思いますが、

今後のよりよい事例指導やキャリアコンサルティングを考え続けていくための要点にもなります。


論述も面接も予想通りダメだった…

自分では絶対できていたと思っていたのにダメだった…


まさかの論述で足りなかった…

面接自体が色々納得いかない…


実に様々な感じ方や考え方が多々寄せられています。

私などでよろしければ、

その思いをいただいた文字からなるべく深く感じようと常に考えています。

※私ではとても受け止め切れないほどの複雑なパワーも感じておりますが…。


論述と面接は60点の合格水準がありますが、

傾向として論述と面接のバランスから、

事例指導の目的と指導者のその役割理解がどちらかで足りないケースが多いのかもしれないと報告内容からひとつ考えました。


例えば、

論述がわりと高い水準だったり安定しているのは、

限られた時間の中で事例を掴む力があり、

ケースを概念化でき、相談者支援のためのよりよい面接を事例相談者の立場を踏まえて基礎の要点ごとに考える能力(表現力)があると思います。


一方面接になると、

実際に相手がいて、その人の性格や人柄などに相当な影響を受けてしまいやすい。


肝心の対話能力、

カウンセリングスキルや心理学知識が生かされず、

試験会場での相手(事例相談者や試験官の先生の雰囲気等)の状態に振り回されてしまい、

目の前のその人を理解しようとすることに踏み込めなくなってしまうことが報告されています。


カウンセリングの基本に立ち、

事例相談者のその立ち振る舞いや言動から、

なんと豊かに人間的な表現をしてくれているのかと感じられる自分自身の豊かさを持つ必要もあると思います。


人間同士ぴたりといかないその人のその態度には必ず意味があります。


それを一貫して丸々理解しようとする姿勢は、

間違えなく世の中の指導者にも必要なことであり、

キャリア形成支援を担うキャリアコンサルタントにとってモデルになり得る世界だと考えます。

※偉そうに書いてますが筆者も訓練中です!


なお、訓練においては、

事例相談者がもつ性格等、根本的に変え難いところを操作するようなロールプレイ練習は訓練効果を阻害します。

それこそ方法論に陥りやすい練習です。

※例えば切り返しトークの訓練などは人の心理を傷つけるといわれます。

心と心でコミュニケーションがつながっていかないわけです。


学習の目的にしっかり軸をもち、

お互いなるべく負の心の摩擦がない学習環境を築くことに意義があります。


さらに自身の精神的なバランスが微妙に揺らいでいるとき、

周囲にも自分にもそれが偏った負荷としてあらわれることがあります。

そんな自分に苦しんでいるときは、

指導者を目指す者として、

自己の中で自分の今を門番できる機能を持つことも訓練にもなります。


自分の心が真に健康な状態にあるときに、

改めて事例指導で自分ができているところを整理してみることからやってみると建設的な発見があるかもしれません。

お互いに学び続けていけたらと願っています。