1級キャリアコンサルティング技能検定試験の結果をメールでご報告いただいた方へ、

今朝からお返事をしています。

追いつかない面があり申し訳ありません。

 

メッセージにはお一人おひとりの想いが詰まっているので、

選択する言葉がなかなか見つかりません。

お返事できていない方もいらっしゃるのですが今しばらくお待ち願います。

 

第12回試験結果データが公開されていますので、

昨夜出張から戻り自宅で改めてその内容を確認いたしました。

 

1級実技試験の合格率が約6.7%という非常に厳しい結果が発表されています。

 

受検者様のお手元に、結果通知書がそろそろ届き始めるかと思います。

※早いところでは本日届くでしょうか。

現在の郵便局の体制などからすると週明けの27日・28日くらいに届く方もいらっしゃるかもしれません。

 

結果通知書の内容について、

自己評価との一致感を覚える方もいらっしゃるでしょう。

良かれ悪しかれ自己評価とのギャップを覚える方もいらっしゃいます。

 

学科については正解が明確にあり自己分析しやすく大抵の方がギャップを感じることはなさそうです。

 

一方、実技の論述については点数結果しか表現されていませんので、

どこが自分の問題であるのか全くわからないということもあるようです。

また、実技の面接については評価区分毎に点数を確認できますが、

特に自己ができていると思っているところと試験の評価との一致度が低いと、

自己の課題を見つけることが難しくなってくることもあります。

 

《何がダメだったのか》と考えるよりも、

自分自身でできていると思えているところが、

他者視点に置き換えてみたとき同じ評価になりそうか。

そうした多角的な視点を養っていく機会にできると、

これから未来に向かってやるべきことの糸口が見えたり、増えるかもしれません。

 

1級を目指すキャリアコンサルタントとして、

自己の振り返りの力が偏らないように工夫したいところです。

 

1級合格を得られた方は、これから結果通知書が届き、

思ったよりも点が低いという事実を目の当たりにすることがあります。

※勿論、その逆もあります。

 

昨年も記事にしたのですが、

このように自己評価と比較して著しくギャップがあるのは、

実践・試験への向き合い方や認識に何かしらのカギがあるのかもしれません。

 

合格するとそうしたギャップより、喜びが勝り、

「結果よければ全てよし」

というような、都合のいい解釈になることもあります。

何処か楽観視したような姿勢にならないようにしたいものです。

 

(無茶なロールプレイだったのになんで合格?)

(進まなかった感じが残る面接だったのになぜ??)

といった自分に厳しい自己評価だったのに合格してた…ということがあります。

 

合格の理由がわからないわけですからそのままにはしておけません。

 

事例指導やスーパービジョンを受けるなりして、

試験等に関係ない、信頼のおける先輩や先生にみてもらった方がいいでしょう。

 

事例指導者(受検者)としての考えもいろいろあるけれども、

先ずは、事例相談者のことを専門家としてどこまで理解できただろうか。

事例相談者のキャリア形成支援者としての成長のため、

例えば、

事例相談者の反応が強かった点(抵抗している感じとか気にしているところ等)を、

それをしっかり共有し、事例相談者と対話を重ねていこうとしていたかどうか、

これは本当に重要だと思います。

 

何がなんでも目標を設定して何かを解決しましょう…

という営みではないこともあります。

解決方法を提案することだけではないのです。

 

第1回からずっとそうなのですが、

第12回でも事例相談者から抵抗を受けていたり、

そもそも事例相談者の態度に違和感を覚えた面接があったかもしれません。

※それはその事例指導者(受検者)と事例相談者の間で起こる特有の現象なのです。

絶対にピッタリ同じ現象にはなりません。

 

そして抵抗等を相応にこなし乗り切ることが事例指導ではありません。

 

今、そこにいる事例相談者が、

どうしてそこで反応が強くでるのか、必ず意味があります。

それは事例相談者の人格、人間力や経験、価値観等から複雑に絡み出てくる固有のものでしょう。

その部分が事例指導者との対話を通して顕著に出てくる場合もあれば出てこない場合もある。

標準化されたものなどありません。(というか標準化できません。)

 

何事も目の前の一人の事例相談者の専門家の視点で、

一緒に考えようとしているのかどうかはとても大きい気がします。

※その抵抗の意味も含めてです。

 

少し視点を変えると、

《抵抗している》という状態自体に注目し過ぎて、

専門家としての事例相談者の存在認識が薄くなってしまうと、

事例相談者との関係性に神経質になり過ぎて、

妙に不自然なかかわりになることも多分にあります。

こうなると大切な視点を失っている可能性もあるので注意したいところです。

 

今朝、数名の方へ「1級合格、おめでとうございます!」

と表題を変えてメールのお返事を送信しました。

 

お一人おひとりの表情をPCの前で想像しました。

 

合格された方には、

来月4月に開催する予定の講座説明会(現在企画中の対策講座説明会)をお手伝いいただけませんか?

とお声がけしています。

 

お一人おひとり、合格への道のりはオンリーワン。

その道のりに少しでも関与できたことは私にとっても宝物です。

だからこそ自分のこと以上に嬉しくなることがあります。

 

1級キャリアコンサルティング技能検定試験の対策講座…

というよりは、

事例指導・スーパービジョン実践講座だと私は考えているのですが、

例年、講座を企画・実施してよかったと思っています。

 

1級に合格された方は今後の学びもさらに大変になるでしょう。

日々初心を忘れず、現場実践等から研究等を重ね、

多角的且つ多面的な視点で、より質の高いキャリア形成支援を提供できるよう、

お互いに勉強と経験を重ねていきましょう。

 

最後に、試験の結果が残念だった方…

今後も1級実技対策で学んだことを実務に取り入れていただき、

実践経験を重ねながら生きた学びを継続していただけたらと願っております。

 

4月8日(土)と9日(日)、

オンラインにて2023年度の1級対策講座の説明会を開催する企画を立ててます。

まだ計画を始めたばかりなので、近日中にブログでご案内いたします。

※2022年度の対策講座へ直前まで参加いただいた方にはメールでご案内いたします。

途中から参加されなかった方には恐れ入りますがメールでのご案内は致しません。

※オンラインでの説明会ではございますが、ご質問等のお時間を確保したいことから、

各回定員数には限りがございます。

 

上記説明会には、

第12回1級キャリアコンサルティング技能検定試験に合格された方(数名様)にご参加いただき、

ライブで各自の感想等をありのまま語っていただく時間も取り入れたいと計画中です。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

CVCLAB/小林幸彦