昨日から1級キャリアコンサルティング技能検定試験の結果をメールでご報告いただいております。
まだどなたにもお返事ができておらず申し訳ございません。
明日からいただきましたメッセージを改めて読み、
順番にお返事を差し上げられたらと考えております。
※本日まで移動と打ち合わせが重なっており申し訳ございません。
そんな中、ブログについてはなるべく毎日アップするように心がけておりますので、
今回、事例指導の面接で私が大事だと思っていることをひとつ記事にいたします。
〈事例相談者と面接し難かった…〉
といった感想が例年よせられます。
私が受検している時代にも、
学び仲間の何人かが同様の話題を共有されておりました。
中でも印象に残っている体験談では、
事例相談者に対して〔思い切り怒ってしまった〕というものです…苦笑
※私の友人のお話しです。
しかも2年連続して怒ってしまったと。
受検者が事例相談者役の人に明らかに怒るという行為とその感情をあからさまにぶつけるというのは、
なかなか多くは存在しないようにも思います。
勿論、その方は何回か不合格でした。
※現在は1級ホルダーで元気に活躍されてます。
その時のその方の表現をここに再現すると、
〔事例相談者のあの態度…あまりにも納得いかなくてね、もう!試験なんてどうでもいい!と思って事例相談者役の人にその態度なんなのよ!って言ってやったわよ!〕
このようなことをその場にいた複数人にお話しされていました。
※このお話し…その方自身が「しくじり先生」として公にお話しされているものです。
結局、その状態にあるうちは1級合格に届かず、
数年のうちにその方は自分を見つめ直し、
どのような事例相談者に対しても、
事例相談者と同じものを共有できる力を備えたのです。
結果、その年度にその方は1級合格を得ています。
様々な事例相談者がいてそれぞれに感情が動きます。
双方が暗中模索の中、
何か共通の目的をもって二人で面接を行うわけですから、
先ずは面接で相談している事例相談者の感じ方や考え方、
目の前に確かにそこにいるその人に絶対的な集中をして、
その人がもつ同じものを共有することができたのかを振り返ってみることも大事なのです。
面接がやり難かったとか、
なかなか難しい人だったとか、
逆にロールプレイがうまくいった気がするとか、
振り返りは事例指導者主体の評価をすることではないと思います。
事例相談者と同じものを共有していたか…
その人の感じ方、考え方、
とにかく大事なところを共有していたのでしょうか。
ケースではなくその人です。
例えば、
事例相談者が不貞腐れた表情をしていたように感じたとします。
それは事例指導者の感じ方だけですよね。
目の前にいる事例相談者がどうしてそのような表情をされているのか、
その人の感じ方や考えをその場できちんと共有していたのでしょうか。
こうしたことが事例指導を効果的にしていくための最初の大切な信頼関係性の構築でもあり、
また具体的な展開でもあるのだと私は思います。
自分自身のことではなく、
あくまで相談にきている事例相談者を主体にし、
その人と同じものを共有しているということが事例相談者との専門的な対話を深めていくことになるのだと考えます。
これは私自身が先生から教わってきていることで、
常に心がけながら事例指導やスーパービジョンの場に臨むように努めています。
今回、1級に合格した方も、
ご自身がどうして合格したのか、
上記のような視点でも振り返っていただくと、
自己評価がまた深まることもあるかと思います。