本日は午後から次女の卒業式です。
娘を社会人になるまで育ててくれた妻に感謝ですし、
また学校の先生や先輩後輩と友達、
そして親戚やアルバイト先の方々にも感謝です。
我が家の子育てはこれでひと区切り。
娘には元気に育ってくれてありがとうという気持ちです。
これからも娘たちにはお仕事のことや人生のパートナーのことなど、
なにかと色々なことがあるのだと思います。
一つひとつ見守っていきたいと考えています。
本日の卒業式なのですが、
実は私がうっかりして仕事を入れてました…汗
企業様のスタッフ研修。
次女の大学は未だに卒業生一人に対して親族者は一人までしか参加できないので、
私がいたところで運転手しかできないのですが…。
ただ、こういうときはその運転手が大事なのです。
《その日は仕事…》
と伝えた時の家族の冷やかな眼差しがたまりませんでした(苦笑)
しかも、
我が家にはわんこが3匹いて、
自宅に誰もいないと不貞腐れ、
突然大はしゃぎをするもので…
結局、先日卒業式をした姪っ子ちゃんが、
うちのわんこ達を預かってくれることに。
周囲のサポートが如何に大切か、身に染みます。
さて、本題です。
昨日は事例相談者が抱えている問題は何か、
といった問いに対してひとつの考えを記事にしました。
読者の皆様はどのように考えられましたか?
様々な考え方があるから面白いのであり、
またたくさんの解があるからこそ無限且つ多面的、多角的に検討し続けられるのだと思います。
原点は、
キャリア相談者が少しでも幸せになるため、
専門家としてよりよい支援のあり方を考えること、
そのために目の前の事例相談者がキャリア形成支援者として元気になれること、諸活動に自信を持てることにあります。
こう解答すれば1級に合格する…
というような発想自体があるとすれば、
それは起点が大きく異なり、大事故を起こす可能性が高く、
倫理面においても注意したいところです。
実技であることを忘れないようにして学習したいですね。
今回の記事では昨日考えたことを土台にしながら、
この事例相談者が成長するための目標設定とその方策を検討していきます。
ケースは第12回1級キャリアコンサルティング技能検定試験論述選択問題の事例3(需給調整機関分野)を使い考えます。
問2 この事例相談者が抱えている問題に対して優先して取り組むべき目標は何か。また、その目標を達成するために、効果的な支援を行う方法や内容について具体的に記述せよ。
この事例相談者は相談者のことを
(相談者が非正規で働くのはずっと嫌だと思っていた)
(正社員を目指した転職活動に踏み出せずにいた)
(念願の正社員になれるのはすごく嬉しい)
(このまま派遣社員でいた方がいいのかもしれない)
このように相談者の【来談経緯】をまとめています。
そして支援の方策として、
(正社員になるにあたりハードルとなっている問題を整理する)
という内容を示し、次回までに相談者に問題を書き出してきてもらうという宿題を出しています。
これが解決に向けたきっかけ(整理)になると説明していますよね。
事例相談者は相談者の不安や悩みを受け止めたいと考えて終始傾聴に努めたことを【所感】に書いています。
記録に残っている情報だけを読む限り、
事例相談者の前に座っていた相談者は、
ずっといろいろなハードルを感じて生きてきている人間だということが伝わってきます。
事例相談者もそれをヒシヒシと受け感じているからこそ記録が終始そのテーマになっていて、
最後に自身の対応の問題かも…とするひとつの要因として(トランスジェンダーの方の相談は初めてであった)と記している様子です。
事例相談者が【来談経緯】にまとめていることを読み返せば、
事例相談者の方策が相談者にとって適切なものであったかどうかがみえてくることもあります。
相談者が抱いていた心理的な状態から、
自分のハードルという側面で問題を書き出すことをひとりで考えていくことが前向きな行動であるか、
相談者がひとりでどのような状況になりそうか、
そのリスク的なものを考えてみると想像できることもあります。
ハードルとなるものを書き出せば書き出すほどに何が起こりそうか、
それが(しっかりと受け止めたい)と思っていた事例相談者の支援意図と一致することになればいいのですが…。
相談者が正社員になるためにハードルとなっている問題を考えるという前に、
この段階では他になにか大切なことがあるのかもしれません。
相談者の善き理解者としてまだそばで支えていくかかわりもありそうです。
正社員になる…そのために…
といった目の前の課題に注目し過ぎないように面談を創造できることを心がけたいですね。
(トランスジェンダー)だからどうこうという視点ではなく、
そもそものキャリア形成支援のあり方として大事なところです。
(相談者をしっかり受け止めたいと思った)という姿勢を理解し、具体的に相談者の発言で気持ちが付随している箇所を振り返って示していく。
改めて発言の背景にあるものを多面的に考え相談者の状態把握を再構成してみる。相談者の状態から他のかかわりも再検討。気づきを面談過程に置き換えて優先課題を明確にする。
このように事例相談者の学びの場面を考えてみることもできるかと思いました。
皆様も異なるところから事例指導のあり方を探ってみてください。
次回は同じケースを使いネットワークと環境を考えてみます。