早いもので令和5年の1月も今日が最終日ですね。

この1月を歩んできたからこそ明日からの2月を迎えることができる…

当たり前のことなどなにひとつないということを味わって生きていきたいと思います。

 

さて、今回は1級キャリアコンサルティング技能検定の面接試験ロールプレイ等において、

事例指導者(受検者)が事例相談者に対して質問することが思いつかないような場面をイメージして記事を書きます。


このようなことが《よくある…そうなる…》と感じた方や最近でもそうした体験があるという方は、

ご自身のその時の状態等を少し振り返りながら読んでいただけると嬉しいです。


例えばありがちなパターン現象みたいなものをお示しすると、


《どうでしょう…そこら辺でなにかお気づきになったことはありませんか?》

《これまでお話しいただいて気づいたことはありますか?》


といった事例指導者の問いかけです。

場合によってはとても苦しい感じがします。


〈頼むからなにかに気づいてくれ〜〉

〈なにか言ってくれないかな…〉


というように、事例指導者が事例相談者に丸投げしたような感覚、

ある気づきを懇願しているような態度が観察者に伝わってくることがあります。


これを質問された事例相談者の立場では、

[そんなこと聞かれても…]

[いやいや…わからんから来たのに…]

[なんかここでサービスしなければならないのか?]

と困ってしまって吠えてるかもパグ


事例相談者の役割の方がサービスでそれに付き合ってくれることもあるかもしれませんが、

これではよい関係とはいえないかもしれませんし、

安定した事例指導の面接にはならないかと思います。


事例相談者の話しを十分に聞いてもいない、

事例相談者のことを理解したいという姿勢が足りないまま、

また聞く必要があることを聞かないまま、

話しが進まない感じになり、漠然と事例相談者任せに問いかけてしまっている感じ。

《そこのところどうですか?》

《話してみてなにか気づきましたか?》

《他になにか言いたいことは?》

といった質問が、

大概、効果的なかかわりにはならない気がします。


事例相談者がなにを話せばいいのかわからないような質問は、

事例相談者自身が適切に振り返ることができないことにもなるので注意しておきたいですね。


事例指導者が事例相談者の専門家としての考えやその行動、

そこに付随している感情面を十分に聴いた(事例相談者にとって聴いてもらえた感覚がある)うえでの上記の質問であれば、

事例相談者にとって、とても深い学びの機会になることもあります。


実に紙一重な感じです。


事例指導者が質問することが思いつかずに苦し紛れに発する上記の質問は、

事例相談者にとって豊かな時間にはなり難いと思うのです。


そんなときは事例相談者がこの面接で求めている原点に戻って、

キャリアコンサルタントとしての事例相談者を理解することに集中してみるといいかもしれません。