本日から横浜へ向かいます。
明日より3日間、
横浜会場にて1級キャリアコンサルティング技能検定試験の面接対策講座を開催いたします。
ご参加くださる方は会場まで気をつけてお越し願います。
皆様と笑顔でお会いできることを心から楽しみにしています。
一昨日の夜、
オンラインで約20名の受講者様とロールプレイおよび口頭試問、そしてフィードバックを行いました。
とても意義のある150分間プラスαだったと振り返っています。
一昨日をもって、
講座でお会いすることのない方が複数名いらっしゃいました。
『今年度もいよいよこの時期が来たのだな…』
としみじみ思う次第です。
お別れがくる感じがなんとも刹那的なんですよね。
勿論、試験対策の講座でお会いする機会がなくなることは一刻も早く訪れた方がお互いによいことですが…。
多くの1級キャリアコンサルティング技能士がうまれることを心から願うばかりです。
さて、1級受検が間近に迫ってきていますので、
面接試験に臨む際のひとつの考え方等を記事にいたします。
様々な場面で1級受検者の方から問われることにもなるのですが、
例えば、
《どのケースがあたるのかいつわかるのですか?》
《ケースの説明はいつ促せばいいのですか?》
《ケースの記録はいつもらえるのですか?》
といった類のご質問です。
そこで私を含めた受検経験がある方から、
〈試験会場で面接が始まってからわかるよ〉
〈自己紹介が終わってからのタイミングだよ〉
〈ケースの説明を促すときだよ〉
と判で押したような返事が返ってくるでしょう。
確かにそうなのかもしれません。
そしてそれが正しかったとします。
実はこれ自体、違和感のあることだと思うことはありませんか。
どこか嘘っぽい世界を2人が暗黙の了解的に作り上げているだけに過ぎない。
厳しい表現になりますが、
《挨拶はいつしたらいい?》
《お辞儀をした方がいいのかな?》
みたいなことを疑問に思っているようなものかもしれません。
《試験だから面接の流れは皆一緒でしょ?》
《だから面接の流れを掴んでおかないと…》
という1級CC技能検定試験への向き合う思い込みの感覚等が邪魔をしているのかもしれません。
万一事例相談者がなにか異なる想定外の反応をしたらどうするのでしょう。
※実際にこういうことがある方が普通だと思います。
事例相談者に会う前からあれこれ判で押したような練習やイメージをし過ぎてしまっていると、
事例相談者がなにかちょっと違う反応をしただけで
《予定と違う!》
《練習と違う!》
《抵抗された!》
《外れだった!》
となってしまうかもしれません。
被害者意識のある捉え方です。
これではなんのためのロールプレイだかわからなくなりそうですね。
事例指導者が予め想定していることが多いほど、
それ以上に事例相談者とズレる数も多くなるのだ。
※これは私の先生の教えです。
だからといって何にも準備しなくてよいのか…
そんなことを書いているではないのです。
要するに試験となると、
実際の事例指導面接で準備すべきことと、
著しく異なってしまうことが本来ならおかしいのだと思います。
これはきっと試験官の先生方も受検者の方々に対して多かれ少なかれ思っていることではないでしょうか。(私の希望的観測です。)
事例指導者は目の前の事例相談者をしっかりみて、柔軟に(普通に)対応することが必要です。
試験で難易度の高い特殊な対応を求められているわけではないはずです。
指導レベルキャリアコンサルタントとしてのライセンスをとれる水準にあると評価されるのは、
そうした基本ができているかだと考えます。
受検者側が1級実技試験をこね過ぎて難しくしてしまっていることがあると思うのです。
※パン生地をこね過ぎると弾力性が失われてドロドロとつかむことすらできなくなりますよね。
それに似たような現象だと私は思います。
判で押したようなこね過ぎの練習では、
お相手の力もあなたの力も発揮されませんし弾力性も失われてしまいそうです。
実に勿体ないことですよね。
1級ロールプレイあるある的な行動パターンについて一旦その一切を初期化し、
まず、
お相手をみて緊張しながらもごく自然にしていくことを心がけてほしいと感じます。
その場でお相手を大事にする思いが真からあれば、
例えロールプレイとはいえ心が動くものです。
そのプロとしての誠実さが何より大切なのだと考えます。
ケースなど想定しなくていい。
どんな事例相談者であるかなど会わなければわからない。
わからないことや言葉が出てきたら事例相談者にその場で聞けばいい。
1級試験の準備のきっかけを通し、
事例指導実践の本質的な学びの機会を創るつもりで臨むことで、
その学び自体が本質なる1級試験対策にもつながるのだと思います。
1級キャリアコンサルティング技能検定試験を受検される方を心から応援しています。