1級キャリアコンサルティング技能検定の面接試験では、
例年、机にメモとペンが置かれています。
このメモとペンは自由に使うことができるようになっていますが、
それを試験会場から持ち出すことはできません。
※例年のことですが詳細は受検票や試験実施概要等でご確認ください。
さて、メモとペンについても、
実に様々な憶測や意見等が入り乱れている感じがします。
※私を含め、それぞれ自己の経験値から発しているので受け止める側は混乱しますよね。
情報の精度の低下はどのような業界にもあることで、
それぞれが収集した情報を整理し適切に処理していくことが重要です。
そして一番大事なことは、
お相手(事例相談者役の方)の目的が少しでも達成できることでしょう。
まず、メモを使うか使わないか、
これ単独で1級合否に影響あるわけがありません。
仮に、事例指導者(受検者)がメモに気を取られ関係性が弱くなったり、
大事なところを見逃したり…
要するに、メモを使ったことが、
事例相談者にとってよくないとすれば、
合否の影響を受けることはあるかと思います。
※個人的な見解です。
メモを持ち帰ることができないのだから、
《的外れなことを書き残していたら評価が下がるのではないか…》
《汚いメモだったら評価に影響するのでは…》
《せっかくメモが置いてあるのに白紙ではよくない》
等々。
どこへ意識が向きメモを使うか否かを考えていることになるのか…
ご自身の行動評価に関心が向き過ぎていて、
これでは試験当日、事例相談者に集中することができない感じもします。
メモをどのように使うか、または使わないか等、
そのようなことはそれぞれでいいでしょうし、
メモは事例指導者(受検者)のために使うわけではないと思うのです。
目の前の事例相談者に応じてお会いしてから考えたらいいことであり、
実際の面接と同じようにしたいところですよね。
ひとつの見方として、
『30分間の面接なんだからメモに注意が分散するより、
目の前の事例相談者に集中したらいいのに…』
という意見もある気がします。
また、
『30分間の面接でそんなにムキになってメモをとらないといけないの?』
といった疑問もありそうです。
はたまた、事例指導者から
「大事なことを忘れるといけないのでメモをとらせていただきますね」
というように、よかれと思って指導者が発言していることもあります。
事例相談者からすれば
『へ?大事なこと…忘れちゃうの?』
という感じにもなるかもしれません。
「メモをとってもよろしいでしょうか?」
という傲慢な質問をしてしまうこともありますよね。
その質問、事例相談者に選択の余地がないようにも感じます。
『ダメです』
とはいえない。
話しが少しそれますが、
「初めてお会いするので私の方から自己紹介をして、
その後、〇〇さんも自己紹介をお願いします。」
という自己紹介のシーン。
1級CCロールプレイ「あるある」トークです。
一見すると普通のようですが…
なにか違和感を感じるかもしれません。
わざわざ「私から自己紹介しますね」というような宣言をしなくてもよさそうですし、
試験における自己紹介等では、名前と活動分野くらいでいいこともあります。
※事例相談者の時間や場所、どのような場面であるか等によって、
指導者の自己紹介のあり方が都度変化すると思います。
事例相談者の大切な時間を、
事例指導者の都合で段取りをつけ仕切っている状態はよろしくないと思います。
メモをどのように活用するか…
自己紹介をどのようにするか…
あれこれ心配してしまい慎重になっていく心理もあるかと思います。
また、それを煽るように語るひとがいるかもわかりません。
※このブログみたいに。。。汗
メモや自己紹介…そうしたことに気を取られなくても、
ご自身が指導者としてのありたいイメージをもって臨んだ方が、
受検するひとの自然なる人間性とその持ち味が出ていいのではないかと思います。
※勿論、目の前の事例相談者を想うそのひとの態度や姿勢のあり方が大切です…。
メッセージしたいことは、
メモや自己紹介が目の前の事例相談者との面接でお相手の役に立つのではあれば、
その行動の意味が出てくるのではないかということです。
私の場合、試験の30分間の面接でメモを使ったことはありません。
メモを書いている瞬間の自分が事例相談者の理解につながるとは思えないからです。
特段、メモを取らないことに固執しているわけではありません。
事例相談者のためにメモが必要だと思えばメモを取るでしょう。
その程度しか考えていません。
なんだかまとまりのない記事になってしまいましたが、
参考になる点があれば取り入れてみてください。
1級受検、応援しています!