本日は横浜で日本キャリア・カウンセリング研究会(JCC)主催の1級キャリアコンサルティング技能士による事例指導講座を開催いたしました。

講座にご参加いただいた方々、どうもありがとうございました。

 

現在、私は羽田空港に到着し、

これから福岡に向け飛び立つところです。

 

首都圏の方から遠方の方まで、

私を含めて計8名のメンバーで学習をいたしました。

 

「実践的な勉強になりました!」「もっと講座に参加したい!!」

とおっしゃってくださる方、

「どうすればいいのかわからない…」

とお悩みになられる方、

同じ講座を受けていただいても様々な反応がございます。

 

そこが難しくもあり、

また興味深いところでもあるのだと思いますが、

正解という概念がなく、この曖昧さを突き詰めていくと、

結局どんな理屈を掲げても大した意味がないことに本気で気づけることがあり、

そこがとても意味深いでしょう。

 

実は「どうしたらいいのかわからない」という段階、これがとても大事な気がします。

「どうしたらいいのか」

と悩むということは、自分がどうにかしないといけないと思っている状態ですよね。

※少なくとも丸投げだったり依存的な状態ではないと思います。

 

要するに、

自分で「どうにかしたい」と答えありきで考えているのかもしれません。

 

この段階を乗り越えることで、

どうにもできない、どうにもならないことがわかり、

結果、一人ひとり個別に異なること、その無限さを改めて認識でき、

結局、目の前のそのひとを理解しようとすることしかできないのだ…

と、本当の意味でそこに辿り着く気がします。

 

理論も技法でも、基本中の基本を適切に学び続けていれば、

ご自身が実践でやっていることが自動的且つ自然体で専門的なことになっているものです。

 

あれこれ形式ばらなくても、考え過ぎなくても、

とらわれから解放されていくことで、自分にしかできないこと、

つまり普通に振る舞うことしかできないことに気づきます。

それが1級合格への一番の近道ではないでしょうか。


事例相談者に会う前から「どうしたらいいのか」と考えている場合、

事例相談者の事例(ケース)を知りたいと思うことにもつながることもあります。


本来、ケースを知りたいから事例相談者に説明を促すわけではなく、

事例相談者を少しでもわかるためにもケースを説明してもらうのでしょう。


ケース自体を理解することよりも、

そのケースの各要点において事例相談者のキャリアコンサルタントとしての捉え方や考えを理解していくためにケースを活用するものです。

 

本日はそんなことを考える一日にもなったのではないかと振り返っています。

 

受講いただいた皆様、そしてJCCのS理事、

どうもありがとうございました。