今朝一番の飛行機で福岡空港から東京に向けて飛び先ほど羽田空港に到着したところです。
今朝の羽田は快晴。
全国的に冬の寒さがやわらいでいる地域が多いみたいですね。
あたたかいところでも朝晩の気温差がすごいので、
みなさま、体調管理にはこれまで以上に気をつけてお過ごしください。
本日は夕方まで横浜と東京で仕事をして夜には打ち合わせ、
明日14日は朝から夕方まで横浜で日本キャリア・カウンセリング研究会(JCC)主催の事例指導講座に講師として登壇します。
明日の講座にお申し込みをいただいた方、
どうぞよろしくお願いいたします。
お会いできることを心から楽しみにしています。
さて、今回の記事では、
1級キャリアコンサルティング技能検定試験のロールプレイ等において、
事例指導者(受検者)の過度な気遣いとも感じられる現象等について少し(例をふたつ)触れてみたいと思います。
記事のタイトルの通り前提として、
事例指導者が事例相談者に対してやっていることをイメージしていただけると幸いです。
これは実践においても起こり得るのかもしれませんが、
特に1級CC技能検定試験の受検のためのロールプレイの準備演習で観察されることが多いと感じています。
《ロープレあるある》
のトップ10に入るのではないかと思います…。
事例指導のロールプレイが始まった直後くらいのタイミングで、
かるく挨拶を交わし、自己紹介の前後あたりで事例指導者側から事例相談者に対し
「緊張しないでくださいね。」
といった声がけをしていたり、
「(キャリアコンサルティングを)やってみてどうですか?」
と質問してみたりすることがあります。
上記のように一部分を切り取って文字に書いてみたり発言してみても、
特段気にするようなことではないように感じます。
いや…
むしろ相手を思いやる理想的なかかわりだと思っている方もいらっしゃるのかもしれません。
興味深いことに、
このアクションをどんな事例相談者に対してでも行っていることがあるのです。
事例指導者側の会話のリズム取りどりのためというか、
場づくりのためのルーティンみたいなものでしょうか。
事例指導者がなにか話さなければ…
関係をつくらなければ…
と考えてしまい、
つい口から出てしまう間合い取りのこともあるかもしれません。
またこれを複数の1級受検者の方(複数の事例指導者役の方)が、
同じかかわり行動をしているという実態もあるようです。
《そうしたらいいよ》
と誰かが教えていらっしゃるのか…
そうだとすれば、
それは大きく間違っているかもしれません。
少なくとも検定試験官の先生方はそうしたことはおっしゃらないと考えます。
そうしたことを発見したときはなるべくご本人にお聞きしてみるのですが、
事例指導者が自身の心の乱れを修復するための時間稼ぎ…とか、
その場の空気や雰囲気を和ませたいためにウォーミングアップをしている…とか、
その目的は色々あると伺います。
何はともあれ、
ロールプレイの入り方が毎回同じということ、
これはおそらくネガティブな結果になっていく可能性が増えると思います。
結局のところ事例相談者のことをみているようで、
みていないようなことにもなりそうです。
「緊張しないでくださいね。」
と言われて嬉しいひともいるかもしれません。
それを言われてもピンとこないひともいます。
中にはその言葉にカチンとくるひとだっているでしょう。
(自分が一番緊張してるんじゃないの?)
と少し反発して問いかけたくなるひとだっているかもわかりません。
「やってみてどうですか?」
というような質問も、
事例相談者にとって話したくないこともあります。
(どうもこうもないよ…)
と思いながらも質問に付き合ってくれるひともいます。
(なにが…どうなのですか?)
と聞き返すひともいます。
上記に記した例のように、
事例相談者のマイナスとも取れる反応をみて、
《抵抗を受けた!私は何にもしてないのになぜ?》
などといった事例指導者(受検者)の理解が追いつかなくなる事態が起こることもあると聞きます。
ひとそれぞれの感情がどんな刺激によってどのように影響し反応に出るかは分かりません。
それぞれ個別だからこそ、そのひとへの理解の試みが面白いわけです。
愛想笑いや過度な気遣いからの問いかけ等に時間をかけていくよりは、
事例相談者にとってスマートに本題に入る方が適当なときもあるのです。
プロ同士ケースを通して本音の交流の場をつくりだすには、
ベタベタとした会話はあまり必要がない気もします。
※表現が適切ではないかもしれませんが、ここでは伝わりやすい言葉だと思い記しました。
事例相談者にとって貴重な30分間であることを忘れず、
事例指導者のペースではなく事例相談者の成長のためにその一分一秒を大切にして過ごしていきたいところです。