昨夜、大阪に入りました。

今朝の大阪市内は爽やかな快晴に恵まれています。

 

本日は「新春ロールプレイイベント」と題し、

大阪会場へ1級キャリアコンサルティング技能検定試験の受検者様にお集まりいただく予定です。

 

10時から15時までの間、皆様に事例指導のロールプレイを実施していただくのですが、

30分間のロールプレイを幾度も流していくだけでは効果的な訓練とはいえませんので、

受講者様にはオブザーバーの役割も担っていただく予定です。

 

本日、ご予約をくださった方、

会場でお会いできることを楽しみにしています。

気をつけてお越しくださいね。

 

さて、ロールプレイといえば、

先日、某大学の臨床心理士・公認心理師の訓練の場に参加させていただく機会があり、

改めて実践の基礎訓練の重要性を認識いたしました。

 

今回の記事ではロールプレイの一部ポイントを記事にしてみたいと思います。

 

受け売りではございますが、

以下の基本的ポイントに注意をして訓練を進めていく意義を体験しています。

 

・安心安全の場づくり

・オブザーバーの重要性とその役割

・各自の個別性がよりあらわれやすくする

・実際の現場に近づける

・「いまここで」のフィードバックができること

・「かんどころ」を各自が一つ見つける

 

これらを全てここで解説するには長くなってしまいますので少しだけ触れておきます。


例えば、

安心安全の場づくりというのはキャリアコンサルタント同士でも重要ですよね。


ロールプレイでの訓練とはいえ事例指導者は自分のロールプレイがうまくいかないとき、

その敗北感???みたいなものはそれなりに大きいものです。

 

たまに学習者同士の中であえて難しい事例相談者役を演じているシーンに出会うことがありますが、

全く意味がない…というか、それはなんのためにそのようなシーンを演じているのか理解できないことがあります。

どうかするとその後のフィードバックで事例相談者役の方がマウントをとり始める…

なんてこともあるかもしれません。

 

恐らく、それをしているひとは、

自分自身がそのような経験をしたから…

もしくはネガティブな代理体験をしたから…

などなど諸々の理由があるかと思います。

 

それが益々強化されていき、

しまいには他者にも同じことをしているという現象なのかもしれません。

 

周囲でそのようなシーンに出会ったら、

「そうしたロールプレイでは意味がないと思いますよ」

とぜひ、声をかけてほしいものです。

きっと何かに気づけるはずだと思います。

 

お話しは変わりオブザーバーの存在意義ですが、

これは多くの方が認識されていることだと思います。

 

事例相談者役は演じるのに必死だったり感情移入が起こります。


するとロールプレイ終了後に自分が感じたことを伝えることはできますが、

決してそれが事例指導者役の方の成長につながるとはいえないこともあります。

※お世辞的なメッセージを発しているケースも少なくありません。

 

要するに適切なフィードバックにならないこともあるのです。

 

第三者として観察していると、

プロであればあるほど冷静な目でよい点、改善点を見つけることができる可能性が高くなります。

だからこそ、そのフィードバックを受ける側が、

自己の責任でどう受け止めていくのか考え、決められる力を育むことにもなります。


今回は上記に挙げたポイントの2つを取り上げて概説してみました。


ロールプレイが試験受検だけのためではなく、

その訓練が習慣化され、その質を高めていただく機会のひとつにでもなれば幸いです。