本日は福岡会場で1級キャリアコンサルティング技能検定試験の面接対策講座を実施いたします。
数日前まで福岡では積雪が予想されておりどうなることかと心配がありましたが、
現在(AM7時30分時点)の福岡市内では積雪は少ない様子です。
※福岡市内中心部は今のところ積雪はありません。
少しホッとしていますが、
雲が多く時々細かな雪が降っていますので、
講座に参加いただける方は福岡まで気をつけてお越しくださいね。
なお、会場は換気をしながらの使用となるため、
なるべく暖かくできる準備をしてきてほしいと思います。
今日はとても寒いです。
本年最後の事例指導「ロールプレイ」の機会になる方もいらっしゃるかと思います。
貴重な学びの一日にしていきたいと考えています。
さて、
昨日はキャリア・カウンセリング学会主催のスーパービジョン養成講座(講義編)の最終講義に参加いたしました。
ご一緒に学んできた方々と無事に修了することができひと段落というところです。
昨日は特に少人数でのグループワークが多く取り入れられていて、
自分を含めたキャリア形成支援者、対人援助職の実践家の方々との話し合いを通して、
一人ひとりの考え方などから様々な刺激を得られました。
キャリア支援のあり方、考え方を話し合っていると、
その人の背景にあるものなどがなんとなく浮かんで見えてきます。
最近、私が感じていることなのですが、
キャリアコンサルタントが企業領域に偏った方法論を模索しているようなシーンが多くなってきた気がします。
下手をすると経営コンサルタントばりの理論や専門用語を使い、
フレームワークまで大前◯一先生が出てくるみたいな…失礼しました。
《そんなに前のめりになってセルフ・キャリアドックを導入しなくたっていいではないか!!》
そんな風にも考えるのです。
国の方針だから…?
なんのためにキャリア形成支援にかかわっているのか、
そのアイデンティティが確立していないこともあるのかもしれません。
これはキャリアコンサルタント一人ひとりがいいとか悪いとかではなく、
関係諸団体組織等、業界的にそうした方向へ導く何かが背景にあるように感じてなりません。
※あくまで個人的な見解です。
クライエントの役に立てば…
ためになっていれば…
なんでもアリ…
というならば、
こうしたお話しは意味がないのですが。
せめてキャリアコンサルタントの育成や実践力向上を担った仕事をされている方とはお話しをぶつけ合ってみたいところです。
もとに戻り、
本来、キャリア形成支援は企業分野がどうのこうのではないはず。
せめてもう少し広く受け取られるように産業組織分野といった表現にしていくことの配慮も必要でしょう。
企業という表現や言葉が一般の人たちにどのように限定的に届き、響くのか。
よく考えて表現していく必要があります。
キャリア形成支援は、
例えば一人の労働者にフォーカスしてみても企業だけではなく、
様々な分野の産業組織、そして家族システム等、福祉的に折り重なるように関係していくわけで、
会社がどうのこうのというところに支援がよらないように意識したいところです。
また経営コンサルタントとキャリアコンサルタントは役割と使命がまるで異なります。
本質をわかっている人はいいかもしれませんが、
そうしたところでリテラシー格差が生じていることに気づく必要もあるのです。
そもそも企業組織だけに何かを導入しても何にも変わらないでしょう。
※人へのキャリア形成支援という側面では…という意味です。
企業組織の意向によったパワーに向けてのやり取りにしかならない。
目の前の人(個人)に焦点化しての支援活動に連動して組織(産業)があるわけで、
集団組織みたいなものにキャリアコンサルティングを導入する目的で活動しているわけではないという点が大事だと考えます。
ここを間違えてしまうと、
元々大事にしているであろう土台となる対話醸成力ですら鈍ると思いますし、
そもそもキャリア形成支援に重要なアプローチとなるカウンセリングスキル自体が衰えてしまうことにもつながりそうです。
人との対話、面談について基本に忠実な学びをもっともっと重ねていき、
人に対しての面談価値を専門家として提供できるスキルを向上させていくことが、
その人固有の幸せへの側面支援として成り立つのだと信じています。
その結果として、
その人を中心に見た個と組織の共生というテーマに臨めるのではないでしょうか。
1級キャリアコンサルティング技能検定試験の実技においても、
こうしたことを常に考えていることが滲み出てくるものだと思います。
それはロールプレイや口頭試問などにもあらわれるのではないでしょうか。